2: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:19:18.29 ID:4DRcBPkiO
正直、気持ちは分かる。
定期試験が終わった直後の授業だ、気も抜けるというものだ。
現に、クラスの3分の1くらいは同じように寝ており、残りのクラスメイト達も集中して授業を受けている様子でもない。
3: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:27:57.75 ID:4DRcBPkiO
大崎と話したことはない。
基本授業中は寝ているし、休み時間も起きてこそいるものの、ある事情から話しかけることがはばかられた。
ただ、そういう云々は抜きにしても、大崎は人と話すのが苦手なようだった。
4: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:40:02.83 ID:4DRcBPkiO
チャイムが鳴り、授業が終わる。教員が教室を後にし、昼休みが始まった。
寝ている人間を含めて(大崎以外の)全員がノソノソと動き出す。
弁当を取り出しながら、もう一度大崎の様子を伺うが、やはり机に突っ伏したままピクリとも動く気配が無い。
5: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:44:25.13 ID:4DRcBPkiO
「甜花ちゃん!!」
やってきた。
バン!と教室の机を元気に開け放ちながら。
6: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 07:53:48.60 ID:4DRcBPkiO
「……なー…ちゃん…」
「おはよ、甜花ちゃん!お昼ご飯食べよ!」
「うん……」
7: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:01:39.57 ID:4DRcBPkiO
よく眠り、起きてても眠そうで、他人と話すのが苦手。
それ故に大崎甜花はこのクラスでは孤立気味だったが、本人は気にしていない様子だった。
実際、ハブられているわけでもないし、これくらいの環境が本人的には一番楽なのかもしれない。
8: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:16:50.24 ID:4DRcBPkiO
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9: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:23:02.65 ID:4DRcBPkiO
大崎も呼吸するんだ、なんて意味のわからないことを考えたが、それだけ普段は静かなのだ。
「それじゃあここを…大崎ー」
先生が名前を呼ぶ、大崎は反応しない。
10: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:28:53.79 ID:4DRcBPkiO
「大崎ー。また寝てるのか、大崎甜花ー」
先生が教壇から大崎を呼ぶ。
大崎の反応はない。
11: ◆30lx83ehPU[saga]
2018/11/20(火) 08:40:16.62 ID:oWf9HBCI0
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その後、大崎を保健室に連れて行くと言い、眠いせいなのか体調が悪いせいなのかフラフラと足元のおぼつかない大崎を介護しながらなんとか目的地までたどり着いた。
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