彼女は窓フェチの変態だった
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95: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/16(金) 22:46:11.36 ID:6W5BK61q0

「どうすれば君を助けられるんだ」
「契約しなきゃいけないな。そうだね……これ以上君から感情を吸い取ったら、君の精神も崩壊してしまうだろうし……となると、僕自身の感情エネルギーを活性化させるしかないかな」
「えっと……一発芸でもすればいいか?」

 悪魔は軽く吹き出した。

「何か、感動できる作品でもないかな。漫画でも、アニメでも、映画でもいい。幸せな結末のものがいいな」
「それならたくさんあるぞ!」

 俺が飲み会で磨いた芸に需要はないらしかった。
 クォ・ヴァディスをテレビの前まで引きずり、DVDのパッケージを何枚か見せる。

「どれがいい?」
「じゃあ、この吸血鬼物を見せてもらおうか」

 選ばれたのは、「よろしいならば戦争だ」の台詞が有名な某漫画のOVA版だ。
 このアニメのクオリティの高さには俺も圧倒されたものだ。


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