33: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/13(火) 21:07:18.81 ID:c+BVrGz60
玄関に出る。そこには、女物の靴も置いてあった。
「大丈夫か? 財布はちゃんと鞄に入れたか?」
「大丈夫……じゃないかもしれないけど、財布は忘れてない」
坂田に連れられて電車に乗った。
窓からの景色には見覚えがある。俺は、毎日のようにこの街並みを眺めていた。
坂田は時々神妙そうな顔をしたが、たまに雑談を振ってくれた。
「&%$#&#さんのことなんだけどさ」
「うん」
「入院する前、彼女も今のお前みたいになってたんだ。だから、すごく心配だ」
「そっか」
174Res/112.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20