彼女は窓フェチの変態だった
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32: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/13(火) 21:06:44.90 ID:c+BVrGz60

「なんだよ」
「お見舞い行くぞ」
「お見舞いって、誰のだよ」

 坂田は眉を八の字に潜めた。

「やっぱお前も診察受けた方が良さそうだな。うっわ酒臭いぞ。歯磨きして着替えてこい」

 言われるまま身支度をする。
 洗面所に2つ並んだコップ。「やわらかい」硬さの歯ブラシが入っている方のコップは、俺のものではない。
 一緒に住んでいた彼女の物だ。どうして気がつかなかったのだろう。

 部屋をよく見渡せば、女物の服や雑貨が存在している。
 俺は、これらを視界の中に入れていたにもかかわらず、その存在を正しく認識できないでいた。


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