153: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/19(月) 20:51:32.77 ID:Co1Z/VQm0
もう、いくつの窓の中を旅しただろう。
真っ黒な空間に、いくつもの真っ白なレースが浮かんでいる。
その中には、彼女の実家の部屋の窓にかけられていたものもあった。
ああ、懐かしいな。
上方から、無数のキラキラしたものがゆっくりと落ちてくる。
それは、プラスチックの宝石であったり、本物の鉱物だったり、何か正体のよくわからないものであったりした。
しばらく進むと、石造りの噴水が見えた。一番上の部分が一等星のように輝いている。
よく見ると、結晶は指輪に取り付けられていた。
縁から上り、天辺へと手を伸ばした。
景色が真っ白になる。
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