132: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:57:39.97 ID:BvLf2b/j0
「モリ……オ……カ……」
低い男の声。
確かに遠峯のものだが、まるで理性を感じられない声色と化していた。
黒いシルエットが現れ、フードの男の形になっていく。
「どうして……もうここには来られないはずじゃ」
俺が呟くと、クォ・ヴァディスの声が頭の中に響いた。
『彼は、一生分の正の感情を対価に、新たに契約を交わしたようだ』
強い憎悪が空気を伝う。
『今の彼は、君への憎しみで動く人形のようなもの。もう、人間だとは思わない方が良いね』
暗雲が雷を発し、ゴロゴロと音が鳴る。。
心の結晶が落ちた方向へ、俺は一気にワープした。
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