129: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/18(日) 23:55:58.39 ID:BvLf2b/j0
水が湧き出ている場所に出た。
激しい水音が鳴り、泡が噴き出している。
流れに抗い、ここに潜らなければならないような気がした。
自分の体が重い金属のようになり、沈んでいくイメージをした。
水が湧く、黒い穴。水底の更に下の世界へ、降りていく。
真っ暗な空間には、キラキラと星が煌めいていた。
土ボタルの洞窟みたいだ。
水琴窟のような、オルゴールのような、それでいてハープのような音がメロディを奏でる。
綺麗だが、あまり長居するのは危険だと本能的に感じた。
ずっとここに閉じ込められて出られなくなってしまうような、恐怖。
174Res/112.00 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20