112: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:48:05.23 ID:nT+bOUGp0
敢えて大人しく奴によじ登らせ、ある程度の高さまで来たところで、俺は思いっきり頭を後ろに動かした。後頭部による頭突きである。
ワープで崖の上に移動してもよかったのだが、奴に直接攻撃してやりたかった。
遠峯の手が緩んだ。その隙に暴れて奴を振り落とした。
しかし、ここで掴んでいた柵が地面から抜けてしまった。
「やべっ」
慌ててワープした。
崖の上に出ることはできたものの、目が見えないせいで正確にイメージすることはできなかったらしい。
右膝から下が、地面に埋まっている。
「*いしのなかにいる*をこの身を以て体験することになるとはな……」
石じゃなくて土であるだけマシなのだが、硬くて抜けそうにない。
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