彼女は窓フェチの変態だった
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111: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:47:03.76 ID:nT+bOUGp0

「ああそうだな! でももしお前が俺より魅力的な男だったら、彼女はお前を選んだだろうさ! 幼馴染であることなんか関係なく、俺が良い男だから彼女は俺を選んでくれたんだよ!」

 俺の言葉を聞いて、奴は叫びを上げた。
 逆上し、俺の服を使ってよじ登ろうとしている。

 幼馴染だからって、なんの苦労もなく付き合い始めたわけじゃない。
 関係を壊すのが怖くて、互いの気持ちを長い間伝えられない時期だってあった。
 周囲にからかわれて、距離が離れてしまったこともあった。

 他人に入り込まれる余地もけっこうあったが、俺もあいつも散々悩んで、泣いて、辛い思いをした結果、漸く付き合えたんだ。

 その時見た光景やどれほど辛かったかは、クォ・ヴァディスとの契約でもう思い出すことはできなくなった。けれど、事象としては確かに覚えている。


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