彼女は窓フェチの変態だった
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109: ◆O3m5I24fJo[saga]
2018/11/17(土) 20:45:17.44 ID:nT+bOUGp0

 遠峯は後方に倒れた。
 カラカラとスコップが転がる音が聞こえる。
 俺は素早くスコップを拾い上げ、構えた。

「森岡……てめええええ!」
「そんなに俺が憎いなら殺してみろ! 遠峯ええええ!」

 奴は恐れずこっちに突っ込んできた。
 ここで横に避けて奴の背をスコップで叩き、崖の底に落とす――というのをやりたかったのだが、目が見えないので相手の正確な位置まではわからなし、あまり素早く動ける自信もない。
 とりあえず、左手で壊した柵の位置は確認できた。

 大体の位置を予測し、スコップを振り上げる。

 ガッ

 手応えはあったものの、脇腹から激しい熱を感じた。
 まるで、包丁で刺されたような痛みだ。

 奴はスコップを奪われた後、いつもの得物を装備したのだろう。


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