142:名無しNIPPER[sage]
2018/11/14(水) 18:06:04.45 ID:Y/T4qpNB0
二分後。
雨零「あんたは気づいてないと思うけどさ」
勇者「お、おう」
雨零「あんたが転校してきた翌日、あたしはあんたをイジメようとしたの」
勇者「は、イジメ? そんなことされてないぞ」
雨零「やっぱり、気づいてなかった」
勇者「気づくも何も、俺はお前にイジメられてないからな」
雨零「ううん、イジメた。あんたに焼きそばパンを買いに行かせたでしょ?」
勇者「それがどうした」
雨零「あれがイジメ」
勇者「は?」
雨零「購買の店員を見たでしょ。あんな性格をしてるから、普通は三つも買えないの」
勇者「買えたぞ」
雨零「それは偶然。普通は買えないの」
勇者「そ、そうなのか」
雨零「そう。それを分かってあたしはあんたに買いに行かせたの」
勇者「結局、買えたし問題ねーだろ」
雨零「大ありよ……」
勇者「ねーって」
雨零「あるの! だって、あれはあたしがもうイジメられないようにあんたを身代わりにしようとしたんだもん」
勇者「どういう事だ?」
雨零「転校初日の挨拶覚えてる?」
勇者「思い出したくない」
雨零「でしょうね。ほんと、キモかったもん」
勇者「分かってるけど……言うなよ」
雨零「そんなあんたを見てね。モブAさん達があたしに言ったのよ。あんたの代わりに、あいつをイジメてあげようかって」
勇者「……え?」
雨零「まー、結局? あんたは焼きそばパンを三つ買って、しかもモブAさん達とも打ち解けたんだけどね」
勇者「ちょっと待てよ。その話だと、お前は」
雨零「そうよ。モブAさん達にイジメられてる。もう、断定できる。あたしはモブAさん達にイジメられてるの」
勇者「な、なんで……」
雨零「前に二人が言ってたでしょ。あたしのせいで楓って子が受験に失敗したって」
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