138:名無しNIPPER[sage]
2018/11/14(水) 18:02:28.31 ID:Y/T4qpNB0
雨零(コイツに何かを聞くだけ無駄ね)
勇者「これ、休んでた分のプリントだ」
雨零「あ、ありがと」
勇者「よし、渡すものは全部渡したな。それじゃ、またな。明日は学校に来いよ」
雨零「あ、ちょ……」
雨零母「あら、もう帰るの?」
勇者「はい、お邪魔しました」
ガチャ
雨零(ほんと、変なやつ。でも、気が楽になった……)
脳裏に焼き付いていたオタクの顔が消滅。
雨零(でも……やっぱり学校には行きたくない)
パサッ
雨零「ん、なんだろコレ……封筒?」
雨零「――ッ」ドクンドクン
封筒【なんで休んでんの? 雨零が来ないと面白くないんだけど。このまま不登校になるなら、しかたないけど雨零の代わりを探すことにするね。そうだなー、やっぱり《最初に言った》通りユーシャ君にしよ! 良かったね、これで雨零は助かるね!】
ガタン
雨零母「どうしたの雨零!!」
雨零「……ママはさ、私が誰かをイジメてたらどう思う?」
雨零母「突然、何を言ってるのよ。雨零が人をイジメるわけないでしょ」
雨零「もしもの話」
雨零母「そうね。そうなら、きちんと謝って償って欲しいわ」
雨零「そうだよね。うん、ありがと」
雨零母「……雨零?」
雨零「なに、ママ?」
雨零母「少し元気になってきたんじゃない?」
雨零「そうかも。大分、楽になった。明日は学校行くね」
雨零母「無理に行かなくてもいいのよ」
雨零「ううん。行かないと」
雨零母「そう。なら、しっかり今日は休みなさい」
雨零「はーい」
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