魔王「もう、やめんか勇者よ……」
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139:名無しNIPPER[sage]
2018/11/14(水) 18:03:27.40 ID:Y/T4qpNB0
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翌日、火曜日。
友英高校、教室。登校時間。

モブA「わー、雨零久しぶりー! もう風邪は大丈夫なのー?」

雨零「うん大丈夫」

モブB「オタクが話したいことがあるんだって」

雨零「え……」

オタク「う、雨零!」

雨零「オ、オタク君……うっ」ガクガク

モブA「ほら、抱きしめて」コソコソ

オタク「う、うん。雨零、好きだぁぁぁぁ!!」ガバァ

雨零「――い、いや!」

バシッ!

オタク「ど、どうして。どうしてボクを拒絶するんだよ雨零。キミはボクを愛してるんだろ?」

雨零「あんたなんて大嫌いよ!」

オタク「は、は、う、嘘だ!」

モブA「いくらなんでも酷くない?」

モブB「ひどいひどーい!!」

オタク「ボ、ボクの容姿が醜いから? 臭いから? 気持ち悪いから? ボクを、ボクを否定しないでよ。ボクは、ボクは、ボクは!!」

雨零「うるさい! 勘違いしないでよ。あたしは、あんたの容姿が醜いから嫌いなんじゃない。」

オタク「じゃ、じゃあボクがオタクだから、キモオタだから!!」

雨零「おっぱいが無駄に大きい女の子の表紙の漫画とかライトノベルが何よ。一番気持ち悪いのは、それを恥ずかしがりながら読んでるオタクじゃない!」

オタク「で、でも」

雨零「その性格が大嫌い! 何が気持ち悪いよ。自分に自信がないだけじゃない。誰かに認めてもらいたい? なら、まずは自分のことを好きになってよ」

オタク「――ッ」

モブB「はいはーい、雨零……少しうるさい」

モブA「なに、調子乗ってんのかなー?」コソコソ

勇者が登校してくる。

勇者「おっ、やっと復帰したかー」

モブA「チッ……」

勇者「い、いま舌打ちした?」ビク

モブA「何言ってのさー、してないよー」

勇者「そ、そーか」

モブB「雨零、後で覚えといてよ」コソッ

雨零(あとなんてないわよ)


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