37:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:17:02.72 ID:roEEAxBB0
長門 「緊張してるな、身体が強張ってる」
長門は両手を電の肩に乗せた。
電の身体がビクッと反応する。
38:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:24:25.84 ID:roEEAxBB0
電 「はわわ……」
動揺を隠せない電だが、長門の手を払いのける素振りはない。
長門 「それでも電の不安が打ち消せないのなら、私が自信を失くしてしまう」
39:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:31:05.93 ID:roEEAxBB0
長門 「しかしこう話してばかりで埒があかん」
長門は左手を電の首に絡めたまま、右腕を緩めた。
その右手の指先は電のセーラー服の襟、その紺の布地の上を滑りながら、赤いタイの結び目で一旦止まり、そこから下を目指す。
長門の人差し指と中指は、電の谷間とも呼べない並らかな胸の間を抜け、その下に続くお腹を経ても止まらない。
40:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:43:45.41 ID:roEEAxBB0
長門 「私が何と教えたか覚えてるか?」
電 「はい……覚えてるのです。……艦娘にとってとっても大事なところだって」
長門 「口に出して言うんだ」
41:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:50:33.70 ID:roEEAxBB0
電 「丹田です!」
長門 「そう、丹田だ。よく覚えていたな」
長門 「丹田に力を込め、両足を肩幅と同じだけ開き、真っ直ぐに目標を見据える。これが主砲斉射の基本姿勢だ」
42:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:56:17.90 ID:roEEAxBB0
電 「はわわ……外れたのです」
長門 「……いや、スジは悪くない」
長門 「ただ、もう少し上体を起こすんだ。反動に備えたいのは分かるが、へっぴり腰ではかえって反動に耐えられない」
43:名無しNIPPER[saga]
2018/11/21(水) 21:58:59.92 ID:roEEAxBB0
今回はここまで。
読んで下さった皆さんありがとうございました。
44:名無しNIPPER[saga]
2018/11/23(金) 20:49:38.52 ID:1OJtWd2T0
電 (さっき脱衣場で鎮守府カレー大会のポスターを見つけたのです)
電 (優勝者のカレーは食堂のメニューに起用される。それは名誉なことだと教わったのです)
暁 「暁達も鎮守府カレー大会に出るわよ」
45:名無しNIPPER[saga]
2018/11/23(金) 20:57:57.25 ID:1OJtWd2T0
暁 「ウ……」
雷 「魚肉ソーセージの皮もまともに剥けない手で優勝なんて無理よ」
暁 「雷が魚肉ソーセージ剥けないのは元からじゃない」
46:名無しNIPPER[saga]
2018/11/23(金) 21:05:49.28 ID:1OJtWd2T0
電 「最近、皆が近代化改修した電達を気遣ってくれるのです」
電 「特に長門さんは毎日付きっきりで主砲の撃ち方を教えてくれるのです。秘書艦のお仕事だってあるのに」
雷 「そう言えば今日の長門さん、目が少し充血してたわ」
47:名無しNIPPER[saga]
2018/11/23(金) 21:14:24.81 ID:1OJtWd2T0
暁 「よくぞ言ったわ! それでこそこの暁の妹よ」
響 「ハラショー……。義手を使いこなす為の訓練としてなら悪くない」
雷 「決まりね。だったら皆で優勝目指しましょう」
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