23: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:28:53.33 ID:1iL2fWn50
時子「チッ、気にくわないわね」
P「なにかご不満がありましたか?」
時子「その態度よ。私の下僕になるという契約で入ったはずよ。躾がなっていないわね」
私の言葉に、彼は苦笑いを浮かべた。ばつの悪そうな表情の彼に、私は再び舌打ちを飛ばす。
P「決して焚き付けているわけではないんですが、今の時子さんはまだ候補生の段階です。12月24日でのデビューを以て、自分のプロデュース対象に入ると言いますか……」
時子「下僕の分際で、主人である私を騙したの?」
P「管轄が違う、というわけでもないんですがね。一応自分の立案したライブでのデビューですし、面倒を見ないというわけでもありません。ただ、デビュー日などを公開する関係で、ライブが終わるまでは、手続き上プロダクション直轄の養成所が時子さんの所属になります。一応、説明の書類はお渡ししましたが……」
P「時子さんが24日のライブを通して、アイドルになってもいいと思って頂けたのなら、是非自分を使ってくださいね。初仕事が最後の舞台になる子も、ゼロではない業界ですから」
そう言って彼は、手慣れた様子で握手を求めた。
それを払いのけ、私は彼を睨む。
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