22: ◆Ava4NvYPnY[saga sage]
2018/11/03(土) 19:27:26.53 ID:1iL2fWn50
初仕事の詳細が決まった。
12月24日のクリスマスイブ。数億の金が動く、あまりに大きな舞台だ。詳細が明かされてから、私以外のアイドルたちも背筋が伸びているようだった。
P「時子さんには、こちらの曲を演ってもらいます。それほど動く振り付けではないので、覚えやすいかと。しばらくは専属のトレーナーさんに入ってもらう形になりますね」
時子「一曲だけかしら? 私にかかれば、すぐに覚えてしまうと思うけれど」
P「ええ、まずは専念して頂くという形で。時子さんの実力を疑うわけではないですが、きっと苦労なさると思います。頑張ってください」
スカウトしてきたときこそ低姿勢でアプローチをかけてきたものの、やはり仕事となると彼にも威圧感が宿る。
彼の敬語は、こちらを敬うようなそれではなく、業務を円滑に進めるためのものだった。
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