男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」
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536: ◆YySYGxxFkU[saga]
2018/12/08(土) 23:42:15.27 ID:6+JBI1Sn0

女「あなたは会長を騙すことに心苦しさを感じていませんでしたか?」

秘書「……最初はありませんでした。私はそのために古参商会に潜り込んだのですから」



女「では、そのあとは?」

秘書「……一緒に働くにつれて、会長を支える日々が続くにつれて、会長の信頼を寄せられることになって、心苦しくなったのは事実です」



女「それでもやめるわけにはいけない事情があったんですよね?」

秘書「はい。新参商会の会長に私は恩義がある身で、その人に従ってずっと生きていました」

秘書「古参商会に潜入することも命令されたことです」



秘書「心苦しさを感じたある日、スパイ活動をやめたいと私は初めて反抗しました」

秘書「しかし返事は『情が移ったか。だが、今さらそんなことが出来るわけない。いいか、勝手に情報の横流しをやめてみろ。そのときはおまえがスパイだったってことをバラして、古参商会に居れなくするからな』と」



女「脅されていたんですか」

秘書「そうなったら……私はどこにも居場所が無くなります。だから私は……!」



男(自分を抱きしめて震え出す秘書さん)

男(その彼女を包み込むように背後から抱きしめる者がいた)




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