高峯のあ「牛丼とか……言ってる場合じゃない」【番外編A】
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81:☆3/3 ◆AL0FHjcNlc[saga]
2019/12/05(木) 00:35:01.17 ID:JLsu4+2l0

店員「こちらライス、ミニ盛りです」

楓「い、いやあ! ドレッシングが色々あるので、ライスにかけて味比べしても面白そうですね!」

楓「ドレッシング、どれっすん? なぁんて!」

のあ「(死にたい。今すぐ死にたい)」

のあ「(だから、だから嫌だったのよ松屋は……!)」

のあ「(これだから松屋は、この国辱は……! 何故こんな惨めな思いをしなければならないの!?)」

のあ「(たまたま知っていた裏メニューの知識が日の目を浴びたけれども、牛丼チェーンで白飯ミニ盛りを頼むアイドルなんて未だかつていたかしら?)」

のあ「(楓さんなんて上手い切り返しを必死に探そうとして、奥歯に肉のスジが引っかかって頑張っても舌で取れないような複雑な表情してるし)」

楓「………」

のあ「(あぁ、もう明日から楓さんの顔を見て話せない。いえ、そもそも人の顔や目を見るのは苦手だけれども)」

のあ「(うぐぅ、うぅぅ……)」

店員「大変申し訳ありません」

のあ&楓「ヒッ!?」ビクゥ!

店員「こちら、サービスの味噌汁になります。牛めし並をご注文の方」コトッ

楓「あ、ああ……。松屋って味噌汁付きますものね、忘れてました」






店員「ライスをご注文の方にも」

コトッ




のあ「えっ」

店員「ごゆっくりどうぞ」

のあ「あっ……」

のあ「い、いいんですか?」

店員「?」

のあ「そ、その、私、ライスだけなのに……」

店員「……サービスですから」

のあ「っ!!!」

のあ「………ご、ごめんなさい」

店員「ああ、いいえ。とんでもないです」

のあ「今まで松屋のこと、国辱呼ばわりして……」

店員「えっ?」

のあ「ネットでも色々とこき下ろして……、肉はセロハンみたいに薄いし、米はべちゃべちゃだし、客層はヤンキーが多いし、店員は融通利かないし、もう何か場末の掃き溜めみたいな地獄って思ってたの松屋。でも今日、こんなに思いやりのあるサービスに出会ってほんの少しイメージが変わった。ありがとう……本当に……」グスッ

店員「えっ? えっ?? あ、あの……??」オロオロ

楓「(………)」モグモグ


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