10: ◆U.8lOt6xMsuG[sage]
2018/10/19(金) 00:08:12.85 ID:TYKVB7XU0
「そっか、神谷さんもウサミ、安部さんも……」
二人がライブに出てくれる、と言うこと伝えると、彼は嬉しそうに笑った。
「正式にオファーする必要がなくなっちゃったな」
彼は笑った。
「出てもらうつもりだったんスか?」
「うん。だって最後だし、あの二人ともユニット組んでるし、出てもらいたいじゃん」
二人以外の人にも声をかけてるよ。全員は無理でも、ユニットを組んだことがある人たちには出てもらいたいし。
手に持った企画書を一枚一枚めくりながら、彼は言う。
「集大成……って感じかな」
「集大成……っスか」
その終わり方は、きっと最高のものなのだろう。多くの人が望むような、胸を張れる終わり方
プロデューサーは、私がそんな終わり方を迎えられるように、きっと頑張っているし、これから更に頑張ってくれるのだろう
そう考えると、私は恵まれている。だから、私のために尽力してくれる人たちのために。目の前の、私に最高の終わり方をプレゼントしてくれる人のために。
「アタシ……頑張りまスよ!」
決意表明、改めての。最後まで頑張るって約束を今ココで改めて
「うん、……うん、頑張ろう」
まるで燈が灯るように、マッチの火が移るように、私達は改めての決意をし合った。
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