【ミリマス】「プロデュース適正検査シミュレーション?」
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18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/10/23(火) 00:09:26.69 ID:MEY+96OV0
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とはいえ、そうのん気に構えてもいられない。
俺はこうしている間にも体へ積もり始めていた雪を払い、改めて辺りに広がる景色を確認した。

目に映る範囲は全てが銀世界で、俺たちを囲むようにして並ぶ背の高い木々がどこまで続くかは見通せず、
それから近くには壁のようにそびえる角度も急な荒い山肌。

見るからに険しいコイツをよじ登るのはちょっと無理そうだな……。

「道らしい道も見当たらないし、どっちが上で下なんだか」

頭を掻いて思わずぼやく。

以前、俺は知人から「山で迷ったら上を目指す」なんて話を教えて貰ったことがある。

下へ向かうルートは無数に広がっていくけれど、登り道なら頂上目指してそのうち一つに収束する。
だから迷ったら上を目指せ……とかなんとか、そんな理由も一緒にね。でも、このままだと実行は少し厳しそうだ。

加えて、俺には確認しなくちゃいけないことがもう一つ。

「あの、プロデューサー」

紬が俺の隣に並ぶ。

彼女は不安げな眼差しを雪景色へと走らせて、それから緊張を隠すように。


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