【ミリマス】「プロデュース適正検査シミュレーション?」
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17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/10/23(火) 00:06:48.14 ID:MEY+96OV0

「頼れん人」

その肩を抱きしめるようにして紬が呟く。表情は渋い。この場所は寒い。
それでも二人を取り巻く状況は好転したと思いたいさ。

「君を起こすので頭が一杯だったんだよ」俺は彼女が立ち上がるのを手を差し伸べることで手伝うと。

「あのまま雪の上で寝てちゃ、取り返しがつかなくなったろうし」

「私が、この、雪の上で?」

「そうでもなきゃここまで引きずって来たりしない」

言って、俺が視線を移せば、紬も雪の上に残った移動の痕跡を見つけたみたいだった。

屋根代わりも何もない場所から続く、轍のようなソレはもう半分ぐらい消えかかっていて。

……紬が驚いたように息をのみ、バツが悪そうに小さく呻く。

「あ、ありがとうございます……。その、ここまで運んでくださって」

そうして、最初にソレが聞きたかったな、なんて嫌味なことは口にしない。
それがスマートな人付き合いってもんだ。

「いいさ。持ちつ持たれつだよ」


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