【ミリマス】「プロデュース適正検査シミュレーション?」
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13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/10/22(月) 23:59:37.82 ID:fTNKkWAX0
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随分陳腐な表現だけど、本当に時間が凍ってしまったみたいだった。

俺の腕の中で目を覚まさない紬は、まるで童話のお姫様のようで。

その長いまつげに乗った雪を払う。服の上に積もった雪を払う。

何度も彼女の名前を呼んで、僅かに隙間の空いた唇から、
規則的に聞こえる呼吸の音が彼女の返事のすべてだった。

――こんな時に人はどうするべきだろうか?


まず、真っ先に思い出したのは「体を冷やしちゃまずい」っていう俺の体験談。

辺りを囲んでる森の木々のお陰か、今のところは強い風を感じるなんてことはないが、
それでも雪は降っているし、何より積雪の上に放り出されていたせいで俺たちの服は湿っていた。

流石に薄着一枚で吹雪の中――なんてスタートじゃないのは幸いだろう。

だけどそれは、裏を返せばここが"生き残れるように"用意された舞台だって話にもなる。


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