晶葉「できたぞ助手!アイドルがどんな恥ずかしい質問にも答えてくれるスイッチだ!」
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8:名無しNIPPER[saga]
2018/09/01(土) 11:15:25.12 ID:BVb833NT0
凛「まさかフリップ一枚で、事務所内のパワーバランスが一気に崩れるなんて……」

加蓮「時子さんが手料理ヒエラルキーの最上位に……質問者の『オムレツ画伯』さん、いまどんな顔してるんだろ」

奈緒「晶葉も奈緒もペンネーム間違えてるぞ……間違ってないけど……」

晶葉「大変なことになってしまったな、助手。時子様も相当お怒りだったんじゃないか? だから私はやめろといったんだ、人の差し入れを勝手に食べるんじゃないと」

凛「……差し入れ?」

晶葉「ああ。助手がそのフリップに書いた料理はすべて、ラボで不摂生をしている私のために、時子様が慈悲の御心で差し入れてくれた手料理の数々なのだ」

加蓮「じゃあ、つまみ食いってのは……」

晶葉「時子様の慈悲は偉大である。偉大すぎて一度に食べきれないほどにな。だから私は何度かに分けて、ありがたさを噛み締めながら食べているのだが、どこで匂いを嗅ぎつけたのか、助手がハイエナのような顔つきでやってきてこういうのだ。食べきれないなら手伝ってやるぞって」

奈緒「Pさん……大人としてそれはどうかと……」

晶葉「もちろん私は断るんだがな? いい年した男が視界の端で土下座していては、天上の極上ロースカツも味が落ちるというもの。私は時子様の慈悲と助あ手の情けなさ、そして刻一刻と冷めゆくロースカツの状態を鑑みて、助手にお情けをくれてやるというわけだ。そうだよな、助手。あとネクタイがよだれまみれだから早く外せ」

P「……晶葉、お前……」

凛「じゃあさっき、プロデューサーのスマホから時子さんの怒鳴り声がしたのは、照れ隠しとかそういうのではなく……」

晶葉「凛、想像してみてくれ。凛が心をこめて乃々に作った弁当を、プロデューサーが強引に半分食べたとしたらどうする?」

凛「恨み骨髄一〇〇万年」

晶葉「そういうわけだからな、助手。今後は時子様の差し入れに手を出さないように」

P「……すまなかった、晶葉。本当に……すまなかった……」

P(人の心がわからないだなんて……馬鹿か俺は。時子のプライバシーをとっさに守れるなんて……晶葉はちゃんと人を思いやれる、優しい子じゃないか……!)

晶葉「よーし、じゃあ次の質問だな! トラプリの皆さん、準備をお願いします!」

P「返せよ俺の謝罪をよぉぉぉおおおおおおおお!!! そもそも俺は質問に答えたはずなんですが!?」

晶葉「視聴者の質問にはな。等価交換の原則をもう忘れたか? 凛と加蓮と奈緒に質問したのだから、助手は三人の質問に答えなければならないんだぞ」

P「ちなみに質問って?」

晶葉「いま三人で書き換えてるところだ」

P「高校受験かよってくらい真剣な顔してサインペン握りしめてんだけど……え、二重線で消して書き直すだけでいいの? てかもうできたの? 早くない?」

凛「質問内容は予め決めてあったから。はい、プロデューサー。サイコロ」

P「……なになに? えーと、『トラプリで結婚するなら誰』だって? ははっ、初っ端からなかなか胃の痛くなる質問じゃないか。次は……ん? 『トラプリで生涯を添い遂げるなら誰』、『トラプリで幸せな家庭を築くなら誰』、『トラプリで花嫁にするなら誰』、『トラプリで入籍するなら誰』『トラプリでプロポーズするなら誰』……いやこれ全部一緒じゃん。ダメでしょこんなの。すでにサイコロじゃないじゃん。晶葉、これってチートだよね? 質問は無効だよね?」

晶葉「出た目の質問に必ず答えなければならない。それがたとえ、六分の六の確率で致命となるとわかっていても、だ」

P「ハハッ、四面楚歌。二千年の時を越え、項羽の無念が心に沁みる」

晶葉「では助手には虞美人を選んでもらおうか。潔くサイコロを投げろ」

P「やなこった。こんな形で人が秘めた想いを口にするなんて間違ってる。愛の告白は自由意志のもとで行われるべきものだ。晶葉、お前のこの発明は、人類が数千年の時を経てようやく獲得した、近代自由主義への反逆にほかならない!」

晶葉「この発明で、アイドルに精一杯いやらしい質問をしようとしていた男が何をほざくか」

P「馬鹿者! 俺の質問はどんなに頑張ってもただのセクハラだろうが! それに対してそこの三人の質問は俺の人生を左右しかねないんだぞ!? 見えない分岐路に手をかけているという事実がどれだけの恐怖か! 無限大の未来が残されているお前たちにわかるのか!?」

凛「御託はいいからさっさと投げて」

P「……参考までに、凛。俺がお前を選んだらどうするんだ?」

凛「晶葉に収録した映像のコピーをもらって、両親を説得するけど? もちろんプロデューサーも同伴で」

P「もうすでに胃がキリキリしてきた! じゃあ加蓮は!?」

加蓮「んー、私はもう両親も納得してるしー? Pさんのご両親に挨拶にでも行こうかな?」

P「もうやめて! とっくに俺のライフはゼロよ!? ということをわきまえて最後に奈緒!」

奈緒「あたしは……そうだな。Pさんがあたしを選んでくれるっていうなら……本屋、とか?」

P「なにしに?」

奈緒「二人でレシピ本とか見て……Pさんの好きな料理を教えてもらったり、して。あたしそんな料理とか、自信ないし……だからその……は、花嫁修業とか、しなきゃだし……///」

P「はぁー。一瞬でライフ全快だわ。ホンマもう、はァ〜〜〜(クソデカため息」

凛「天使にふれたよ」

加蓮「ココロの容量がいっぱいになりそう」


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