晶葉「できたぞ助手!アイドルがどんな恥ずかしい質問にも答えてくれるスイッチだ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/09/01(土) 11:10:22.29 ID:BVb833NT0
奈緒「マストレさんのレッスンの賜物だよ。それと加蓮。泣き真似に引っかかったふりして、Pさんをオタオタさせて遊ぶのやめろよな」
加蓮「ごめんごめん、途方に暮れてるPさんってなんか可愛くてさー」
P「真剣に友達を心配しているかと思ったらこれだよ。顔面の切り替えが早すぎる」
奈緒「まったく、大げさなんだよ演技が。ほら、凛の身振りが大きいから、サイコロがここまで転がってきてるじゃんか……」
P「あの、奈緒さん? 膝枕しながら足元のサイコロを拾うのは――おっほ」歓喜
奈緒「ん? あっ、ご、ごめんなPさん!」
加蓮「見た、凛?」
凛「見た見たー」
加蓮「奈緒ったら私たちにはあんなこと言っといてさー」
凛「サイコロを拾うふりして、プロデューサーの顔に奈緒っぱいを押し付けるとかさー」
奈緒「わざとじゃないからな! わざとじゃないからな!?」
加蓮「どうだか? そもそもなんでずっと膝枕してるのかなー?」
凛「まさか、すべては自分のアピールのため……最初からすべて計算ずくで……?」
凛・加蓮「「奈緒……おそろしい子!」」
奈緒「違うっていってんだろ!?」ブンッ
晶葉「あ、奈緒。八つ当たりといえどサイコロを投げると……」
サイコロ『当』
晶葉「お、今日の当たり目が出たな」
奈緒「は? 待ってくれよ。投げる前にスイッチ押してないだろ、晶葉」
晶葉「スイッチは一度押したらしばらく効力を発揮する。その状態でもう一度サイコロを投げると、また答えなきゃならんのだ」
奈緒「そういう大事なことは! 先に言えよッ!」
晶葉「すまんすまん。ただ運がいいことに当たり目ときた。視聴者からの質問に答えるのは奈緒じゃないから安心しろ」
P「…………………………待った」
凛「飛び起きたね」
加蓮「まだ首は据わってないけどね」
奈緒「……い、いきなり動くなよPさん……びっくりするだろ……」
P「失敬」
加蓮「あれー、奈緒? 膝からPさんの重さが消えてちょっと寂しい?」
奈緒「ち、ちげーし。暑かったからこれでいいし……」
P「晶葉、ちょっと待って?」
晶葉「なんだ、助手。生まれて初めて落雷を耳にした猫のような目をして」
P「うん、そうだね。いままさに人生最大の晴天の霹靂を食らった気分だよ。それで? ん? 視聴者ってなんのこと?」
晶葉「視聴者は視聴者だ。ほら、あれを見ろ。そう、カメラマンのウサちゃんロボだ。あのカメラを通じて、事務所の回線にこの映像を流している。この放送はCGプロのアイドルだけが知っているメンバーサイトにログインすれば、いつでも見ることが――」
P「そういう大事なことは! 先に言えよッ!」
晶葉「言ってなかったか? すまなかったな。さて、それはさておき助手。覚悟はいいか? 最初の質問だから大サービスだ。手心というものを加えてやる」
P「さも当然といった顔で、俺が質問に答える雰囲気を醸し出すのやめてくれる?」
晶葉「なにをいうか、助手。錬金術の基本原則は等価交換だ。アイドルに質問に答えさせたのだから、アイドルからの質問に答える義務がある」
P「その交換条件、一番最初に提示しなきゃいけないやつだよね!? 俺は絶対に答えないぞ!」
晶葉「我が叡智に抗おうというのなら抗ってみせるがいい」
P「神も仏もねえ……っ」
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