晶葉「できたぞ助手!アイドルがどんな恥ずかしい質問にも答えてくれるスイッチだ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/09/01(土) 11:26:06.35 ID:BVb833NT0
まゆ「まゆに隠し事、するんですかぁ?」
P「……なんでまゆはいっつもバックアタックするの? いつからそこに?」
まゆ「ついさっきです。搬入が終わったので、倉庫の整頓はウサちゃんロボさんに任せちゃいました。それで、Pさぁん……まゆに何を隠してるんですかぁ?」
P「そっ、それは……その」
まゆ「晶葉ちゃん」
晶葉「はっ、ままゆさま。詳細はこちらのタブレットに」コトブキヤオンラインショップ
まゆ「……ふれーむあーむず・がーる、ごうらい……?」
晶葉「俗に言う美少女プラモデルというやつです。助手はバカンスの間にこれを作るつもりのようです」
まゆ「……ちょっとえっちじゃないですか、これ。後ろとかこんな……えっ、こんなえっちなの、売ってていいんですか?」
晶葉「日本は平和(意味深)ですので」
まゆ「まゆは、Pさんのちょっとスケベなところも好きですけど……でも、こういうのを一緒に暮らす場所で作られるのは……その」
P「ああ、うん……そうだよな……ごめん」
晶葉「ままゆさま、ままゆさま、少し小耳を拝借」
まゆ「なんです?」
晶葉「いいですか、ままゆさま。男にとって趣味というのは人格の一部です。趣味の否定というのは非常にネガティブなメッセージを与えます。見てください、あの助手の顔を。捨てられた子犬のような眼差しを。対外的に助手の精神は戦車みたいな装甲をしていますが、身内からのストレスには非常に弱いんです。ここでままゆさまがエッチなプラモは嫌だといえば、助手の心には一生消えない十円傷が残るんです」
まゆ「だから、目をつぶれと? せっかくの二人きりなのに、まゆじゃない女の子に夢中なPさんの背中を、ハンカチを噛み締めて見つめていろと?」
晶葉「ままゆさま、助手と同棲できるからといって浮かれポンチになって、本来の目的を忘れていませんか?」
まゆ「……ハッ!? そうでした、これはPさんとの来るべき将来のための予行演習……つまり、まゆとPさんが結ばれた後には、この試練が待ち構えているということなんですね?」
晶葉「そうです。この試練を乗り越えた時、ままゆさまは正妻戦争における圧倒的なアドバンテージを手にします。……勝ちたくはありませんか、戦争に」
まゆ「……勝ちたいです。晶葉ちゃん、まゆはどうすればいいのでしょうか?」
晶葉「一緒にFA:Gを作ればよいのです」
まゆ「えっ? でも、まゆプラモデルとか触ったこともありませんし……それに、あんなえっちなのは……まゆ、よく知りませんけど、プラモデルってたくさんあるんでしょう? わざわざ女の子のやつじゃなくても……」
晶葉「助手がどうしても美少女プラモを作るのに抵抗がある?」
まゆ「……はい」
晶葉「いいですか、ままゆさま。FA:Gはたしかにちょっとエッチです。でも男ってやつはエッチなやつに惹かれてしまうものだし、そもそもエッチさでいえばFA:Gよりもままゆさまのほうが、もっとずっとエッチです」
まゆ「もうちょっと言い方がありません?」
晶葉「ありません。認識を改めてください。助手にとってFA:Gはちょっとエッチでかわいい。でもままゆさまはもっとエッチでもっともっとかわいい。そこはわかりましたね?」
まゆ「わ、わかりましたから……えっち、えっちって……そんなにいわないでください……///」
晶葉「よろしい。さて、ままゆさまはプラモ未体験とのことですが、それでいいんです。人間には証明欲求というのがあります。人に何かを教えたいという欲望です。未経験者に経験者が教えたくなるのは、木から林檎が落ちるのと同じくらい当たり前のこと。趣味という底なし沼に沈みきった人間が、仄暗い沼の底からご新規さんを引きずり込もうと手を伸ばすのは、もはや人間の本能。ままゆさまは初心者として助手に助言を請い、助力を願えばいいのです。密室で。二人きりで。密着して。共同作業……! さあ、想像してみたください、ままゆさま」
まゆ「密室で……二人きりで……密着して……共同作業……///」
晶葉「そうです。それが一ヶ月の間に何度もあります。そしてままゆさま、いいですか? ここがいちばん大事なところです。プラモデル未経験者のままゆさまでも、FA:Gには、ままゆさまにしかできない工程があります。普通のプラモデルには存在しないが故に、経験者である助手にも未知の領域でありながら、作品の最終的な完成度に大きく影響する重要なファクター。私が美少女プラモを強く推すのはこの工程があるからです」
まゆ「……え? プラモデル、ですよね? まゆにできることがあるんですか?」
晶葉「あります。FA:Gは女の子です。可愛い女の子をさらに可愛くするために必要なのは、メイクです。助手と二人で作り上げたFA:Gを、ままゆさまが心を込めてお化粧する……そうして生み出された美少女プラモは、もはや二人の愛娘といえるのではないでしょうか?」
まゆ「ま、まなむすめ……っ!?」
晶葉「むしろ愛娘以外の表現がありましょうか。ままゆさま、決心してください。今しか機会はないのです。助手の部屋に積まれている轟雷が生まれてくるには、今この時をおいて他にありません。今年の冬には轟雷改Ver2.0が発売されます。助手のことですから何も考えずにポチって、数えきれない罪をまた一つ重ねるのでしょう。そうなればただでさえ作られる可能性の低い轟雷が、永遠に積みプラの谷に埋もれてしまう……積まれるために作られたわけではないのに。部屋の片隅で、ホコリを被ったまま、誰にも組まれることなく忘れ去られる……そんな轟雷を救えるのは、ままゆさまだけなのです」
まゆ「ごうらいちゃん……」
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