【シュタゲ】相似感情のウィンドミル
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7: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:10:18.08 ID:fSt5IFCp0



「ククク――フゥーハハハ!!! よかろう、只今より我がラボのため冷房設備を入手する作戦を開始する! 作戦名は――オペレーション・ゼピュロス!」
「いつもの厨二病ですね、わかります」

 立ち上がって作戦を宣言する俺を紅莉栖が冷たく切り捨てるが気にしないことにする。

「よし、任務の適任者に指示を出す!」
 そのままテーブルの上に置いてある携帯電話を取り、画面を操作し始める。
「結局人任せじゃないのよ。……で、あてがあるの?」
「ああ。道中、間違いなく機関の妨害に遭うだろう……しかし、フェイリスならば必ずや遂行してみせるはずだ」

 携帯電話からメールをを開く。送信相手は言葉通りフェイリスだ。
「フェイリスさん?」
「アイツは顔が広いからな。扇風機くらいならどこか余ってる人を紹介してくれるかもしれない」

 俺の言葉に紅莉栖が半ば納得した表情を見せる。

 紅莉栖を含め俺以外のラボメンのほとんどはフェイリスの素性をまだ知らないが、普段の様子から何やら普通の存在ではないことを察知したのだろう。

 明かされていないことを本気で詮索するようなラボメンはいないので、俺も敢えて言わないようにしている。

 メール本文に、どこかで扇風機が余っている人がいないか、という旨を入力する。

 フェイリスほどアキバに精通した人間はいまい。
 彼女なら何らかの手段を持っているはず、という期待を込めて送信した。





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