4: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:06:04.93 ID:fSt5IFCp0
「――それで? この鳳凰院凶真様の知的な時間を遮ってまで話したいことはなんだ?」
「ほんっとむかつくわねあんた……」
残念ながらマッドサイエンティストたる俺は紅莉栖ほど騒がしくはなれない。
強者らしく優雅に振る舞ってみせるとひどく鋭い視線を浴びせられた。
「暑いのよここ。前から何度も言ってるけど。いっそラボじゃなくてサウナに改名すれば?」
「そんなに俺の裸が見たいのかHENTAIめ」
「そういう解釈しかできないあんたの脳みそが本気で心配になるわね」
ああ言えばこう言う、とはまさにこのことである。
「クーラー……は根本的な問題で無理なのよね?」
はあ、と一息ついてから紅莉栖はいつもの声色で話した。
その通りで、そもそもこのラボにはエアコンを稼働すると電気容量が足らず、他の事をやろうものならブレーカーが即座に落ちてしまうのである。
というわけで、エアコンの設置が検討されたことはないのだ。
「まあな。だが昔の人間は耐えたんだぞ?」
一つ返してやると、紅莉栖は秒もなく更に返してくる。
「おのれは気候の変化というものを知らんのか」
「と同時に、人間も遥か昔から変化してきただろう。お前もそろそろ耐暑性獲得へ進化する時じゃないのか?」
「その前にあんたを開頭して視床下部をいじってやる」
恐ろしいことを言うなよ。
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