3: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:04:54.40 ID:fSt5IFCp0
だが、それを破ったのはラボにいるもうひとりのメンバー、クリスティーナこと牧瀬紅莉栖であった。
「この知的で素晴らしい時間を妨害するとは貴様、さては機関のスパイか」
「はいはい、厨二病乙」
「……まったく。構ってほしそうだから構ってやったのに自ら会話を切るとは、やはりコミュニケーションに難があるようだな助手よ」
「助手ってゆーな!」
このラボを騒がしくするのは大体コイツが発端である。
途中まで読み進めた本に栞を挟んでテーブルに置くと、俺はソファの隣で騒ぐ助手、もとい紅莉栖を向いた。
「ではなんなのだ。この程度の暑さに耐えられんとは貴様いつのまにアイスクリームに転生したのか?」
「アイスクリームでもソフトクリームでもない!」
「形を保てなくなったからと言ってくれぐれもコンビニの冷凍ケースに飛び込まんようにな」
「んなことせんわ!」
暑さでおとなしくなるかと思えばこれである。
一度口を開けば機関銃のようにまくし立てるあたり、紅莉栖はまだまだ元気らしい。
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