【シュタゲ】相似感情のウィンドミル
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2: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:02:52.13 ID:fSt5IFCp0


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「暑いわ……本当に暑い」

 残暑厳しい夏のある日の昼前である。
 大学特有の比較的長い夏季休暇もそろそろ中頃に差し掛かるといったところで、俺は特に用もなくラボに来てソファで先日買った本を読んでいた。


 ラボが異常なまでの騒がしさになっていたのはもはや過去の事になっている。

 というのも、少し前まではまゆりが今回用に渡すコスの衣装製作で、ダルは例年にない暑さのための対策やお目当てのブツを可能な限り入手するための作戦を立てるためにラボを頻繁に出入りしていたのだ。


 ――今年は間違いなく歴史に残るコミマだお。

 かつてない程に真剣な表情をして出発するダルに声をかけた時に言ったアイツの言葉が今でも思い出される。
 曰く、昔からずっと好きだった引退した作家が今回名義を変えて参加している、だとかなんとか。

 まあ、いくら力説されたところでコミマにはさほど興味はないし、蝉の鳴き声の如く聞き流したのだが。

 コミマ後その件の報告は来ていないので会えたのかどうかは知らないが、ともかく今日現在、ラボは静かな時を演出していた。





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