【シュタゲ】相似感情のウィンドミル
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24: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:27:30.58 ID:fSt5IFCp0


「それで……だ。これじゃあ条件はクリアしていないことになると思うんだが」
 紅莉栖の珍しい姿に向けていた意識を戻して、本来の話を思い出す。


 確かフェイリスの条件はメイクイーンの正式な制服であるネコミミメイドに着替えること、だったはずだ。

 俺がそう問うと、フェイリスは二、三度首を横に降ってから苦笑する。
「いや、大丈夫ニャン。むしろクーニャンのこの姿が予想以上に似合ってて良かったニャ」
「ごめんね、フェイリスさん。約束を破って」

 フェイリスの隣に立つ紅莉栖が、すまなそうにそう言った。責任感の強さもいつもの紅莉栖だった。


「クーニャンもいきなり着させて悪かったのニャ。本当だったら少しの間店内でお手伝いしてもらおうとも思ってたんニャけど、それはいいニャ」
「いえ、それはやるわ」

 驚いた顔でフェイリスが紅莉栖を見た。

 紅莉栖の目は、普段の――ラボで真剣な話をするときのような、真っ直ぐな視線を向けていた。


「えっ、大丈夫なのかニャ?」
「ええ。約束を反故にしたのに、もらって帰るようじゃ対等な交換とは言えない」
 妙に律儀なところもそうだ。





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