22: ◆K3Kbcj/nTY[saga]
2018/08/31(金) 21:25:16.64 ID:fSt5IFCp0
だが、違う。
確かフェイリスの話ではメイクイーン・ニャンニャンの制服だったはずだ。
最初に与えられた猫耳をつけていないのだから、何かが変わったということはわかる。
「……ごめん岡部、やっぱり無理だった」
いつもの調子はどこへやら、格好いい服を着ていながらも紅莉栖はどこか情けない表情を見せていた。
当初の予定と変わったことはわかった。
しかしその過程を何も知らされていないので俺には何がどうなったのかがさっぱりわからない。
その理由を聞こうとする前に、フェイリスが口を開ける。
「用意はしてたんニャけど、直前でやっぱり無理だーって……でもせっかく来てもらったんだから、うちで昔あった別のイベントの時の制服、これならどうかなって思ってこっちを来てもらったのニャ」
「うう……だってあんなの、恥ずかしすぎる……!」
フェイリスの説明を聞きながら、紅莉栖は顔を手で覆って恥ずかしがっていた。
なるほど、そういうことか。
「説明ありがとう。……で、紅莉栖」
「……何?」
やると言っておいてできなかったのだから、その事をからかわれると思いこんでいるのだろう、少し語気を弱めて恐る恐る返事をした。
もしそう思っているならば心外である。
そこまで俺は馬鹿ではない。
ああだこうだと言ってもわからないだろうから、端的に思いを述べる。
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