まほ「まさか、みほと入れ替わってしまうとはな……」
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名無しNIPPER
[saga]
2018/08/31(金) 19:18:55.77 ID:33mytLdE0
まほ「エリカ……!」
エリカ「全く……不本意ですよ、隊長!」
逸見エリカ。アリクイさんチームが組んだ人馬を踏み台に、彼女は空中30mにまで跳躍していた。
エリカ「私だけの力で、隊長に追いつきたかった……けれど、いまは! いまだけは!」
まほ(不味い……エリカのPSは――D・E・Rは、戦車道力を3倍にまで増幅させる!)
平時ならば、問題はない。増幅したとして、1万2千程度の戦車道力なら弾き返せる。
だが、いまは。束ねられた大洗の戦車道力を委譲された、エリカの力は……
まほ(い、いや――いける。30万なら! 流石に無傷では済まないが――)
まほの計算をよそに、状況が動く。
エリカの背後に人影。人馬を組んだねこにゃーが、新たに磯辺典子を宙に跳ね上げていた。
典子「……逸見さん、頼んだ!」
弓なりに背を逸らし、そのバネを解放する――スパイクの形。ただし、ボールはエリカだ。
キャプテンのスパイクで射出されたエリカは音速を超えた。地上でD・E・Rを放つ際と、変わらぬ加速を得る。
エリカ「みほを、守る! ただ、それだけを――!」
エリカが身体を捻る。デスエリカの本領。回転による破壊。
まほ「甘いぞ、エリカ――!」
加速の度合いは平時と変わらない。回転も同じ。模倣するワニもいつものナイルワニ。
空中からの落下は常とは違う要素だが、30m分の重力加速度を加えたところで焼け石に水――
そう思ったところで、まほは視界の片隅に、不可解な現象を認めた。
エリカの回転によって、周囲には暴風といっていいほどの風が生まれている。
その風によって、黒森峰のパンツァージャケットが宙を舞っていた。自分がさきほど脱ぎ捨てた――
まほ(いや――ありえない! 戦車道力を通していないあのジャケットが、風程度で――)
ならば答えは簡単。あれは自分のジャケットではない。
まほ「……さっきの土煙……!」
そう。みほが巻き上げた土煙は、ただ戦車道力の移動を隠すためだけのものではなく……
エリカ「行きますよ、隊長! 託された力と合わせて、私の戦車道力は10万2000!」
エリカ「いつもの3倍の回転と、ワニさんを模すことで30万6000!」
そして、
エリカ「――そして、隊長のジャケットを着ることで10万6000……!」
『ジャケットを着るのに必要な、最低限の戦車道力は20万――』
土煙の中ですり替えられていたエリカのジャケットが、宙を舞っている。
エリカ「更に――インパクトの瞬間に、ジャケットへの戦車道力供給を止めれば!」
その重量が、D・E・Rの威力に加算され――
まほ「エリカぁぁぁああああアアアアア――!」
エリカ「――隊長! 貴女の53万を超える、戦車道力1200万です!」
回避不能。防御不能。
逸見エリカの生涯における渾身の一撃は、西住まほを海底に沈め、大洗学園艦を真っ二つに轢断した。
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