91: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 22:22:19.30 ID:YDitP8hM0
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「ごめん」
丹生谷「いいわよ。それでいいんだし」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「(なんとか、言えないか?......夕陽が落ちていく。きれいだけど......)」
丹生谷「ねえ、今日って8月30日?」
勇太「そうだけど?」
丹生谷「私の誕生日だ!!!」
勇太「ええええ!!!!」
丹生谷「あ、自分の誕生日なのに今思い出した!!」
勇太「そうなのか!?あ、そうだ!今日だ!」
丹生谷「ということは、親が待ってる!?私家族で食べるタイプだから!」
勇太「家族思いか。俺は今じゃ六花と一緒だな」
丹生谷「誕生日かー」
勇太「17歳?」
丹生谷「......。うん、17歳」
勇太「丹生谷、誕生日、おめでとう!ハッピーバースデートューユー!」
丹生谷「ありがと/// 富樫君とこうして話せるなんて/// プレゼントかしら!?」
勇太「めでたい! 俺がか!?似合わないな///」
丹生谷「あ、ごめんね富樫君。私、19時に産まれたの。
親から出産のこととかしつこく言われてて覚えてるの。だからまだ17歳だけど16歳よ」
勇太「俺はもう17だぞ。同い年だな」
丹生谷「......ねえ、富樫君。あと1年後で、18で大人になる。
大人ってこんなんでいいのかしら。
そんな器じゃない......。私、生きてきて、よくないことばかり......」
勇太「何言ってるんだよ!!俺は、お前が、生まれてきて......///」
丹生谷「富樫君......///」
勇太「本当によかった....../// なんか俺達って似てる///」
丹生谷「そういう素直な性格、私にもあったらな......今ごろ」
勇太「丹生谷だって、さっきのモリサマーとか」
丹生谷「言わないでえええ///!!!」
勇太「あ......。とにかく叱ったり慰めたり大人な行動できるお前の方こそ素直」
丹生谷「......///」
勇太「プレゼント......持ってきた」
丹生谷「え!!!?なになに!!!?」
勇太「お前に一番似合うやつ」
丹生谷「富樫君知ってたの!!?」
勇太「いや、今日のデートの感謝と思ったんだが、ここで渡すとは」
丹生谷「どんなの!!?ねえ富樫君!」
勇太「はいこれ、受け取ってほしい......///」パカッ
丹生谷「え......」
勇太「ダイヤモンドのような散らばった銀色のヘアクリップ。
丹生谷のヘアクリップにそっくりだから。買ってきた」
丹生谷「きれい......! 持っていい? これ......どこで買ってきたの?」
勇太「昼間の店。価格は4万」
丹生谷「きゃっ///」ぽと
勇太「......」
丹生谷「あ/// ごめんなさい......///」
勇太「似合うと思った。それと一目惚れ?」
丹生谷「富樫君。でも財布2万5千しかないって言ってたよ」
勇太「それだとゲームソフトが4枚しか買えないからな。バッグの中に非常用入っている」
丹生谷「ひょっとして......使い果たした?」
勇太「......」
丹生谷「ねえ......なんで使ったの!?私なんかのために!
小鳥遊さんに使いなさいよ喜ぶでしょ!!?
服ワンピース買ったからそれで満足だったのに!!!
富樫君だって贅沢できるじゃない!なんで私なんかを!!」
勇太「なんかじゃないだろ!
俺にとっての丹生谷はこれを買うよりも高いんだよ。綺麗な丹生谷が見たかった......」
丹生谷「......富樫君......私、そんな価値ないよ......」
勇太「ある」
丹生谷「ない!」
勇太「はい。......付けて」
丹生谷「......」
勇太「付けた君が最高にかわいいと思う///」
丹生谷「......。 どう?」パチッ
勇太「(夕日の光に照らされて、以前の丹生谷とデザインがほぼ変わりなく、
銀色に輝くヘアクリップの細かな宝石の反射部分が虹色に輝く)」
丹生谷「かわいい......かな?」
勇太「うん....../// お姫様......」
丹生谷「お姫様っていわれたーーーーーーーーーーー!!!!!きゃあああああああああああああああああああ!!!!」
勇太「待て待て興奮するほどか!?」
丹生谷「お姫様!お姫様!ありがとう!大事に保管しとくね!絶対になくさないから!」
勇太「うん......こんな結末になって、俺も嬉しいよ///」
丹生谷「富樫君......///」
勇太「丹生谷......///」
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