73: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 21:27:17.94 ID:YDitP8hM0
丹生谷「迷惑......///」
勇太「違います///」
丹生谷「......///」
勇太「あの!」
丹生谷「......」
勇太「......。僕!」
丹生谷「......///」
勇太「......」
丹生谷「......///」
勇太「何でもありません」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「......///」恋人つなぎ
丹生谷「......///」
勇太「迷惑......ですか?」
丹生谷「いえ......」
勇太「......///」
丹生谷「......///」
勇太「(手のつないだ指先がやけに気になる......)」ドキドキドキドキ
丹生谷「......///」
勇太「(なぜか鼓動が破れるぐらい高まっていく......)」ドキドキドキドキドキドキドキドキドキ
丹生谷「......///」手ギュ!!
勇太「(......!!丹生谷の手もだんだん俺の手を強く掴む。
汗ばむ握り手をまるで隠すように強く握られていく。でも彼女はむしろ笑っている。
丹生谷の汗と混じっているんだと思うと、
体中がドキドキ唸って、胸が苦しくて、手が汗ばんで、体がほわほわになる。
重力が減ったように足が軽い)」
丹生谷「......///」
勇太「....../////////////////////////」
丹生谷「......///」
勇太「......///」
丹生谷「富樫さん!」
勇太「はい///」
丹生谷「ちょっとあそこで、休みませんか?」
公園
恋人つなぎする俺達とは対照的に、見渡すと誰もいない。児童も親も誰もいない寂しい広い公園。
あれだけ夢につかりそうな楽しいブランコもすべり台もジャングルジムも光の影に落とされて寂しさの哀愁を匂わせる。
ただ動いているのは時計台だけ。時計台は5時きっかりを指している。
そして時計台から機械音声が報知で5回動いた。
反対側に自動車の道路もあり多数飛び交っているが騒音は聞こえない。
贅沢にも近くに大きな川があり、その対岸に、巨大な山を背に高そうな豪勢なマンションが立ち並んでいる。
その近くの橋に小さな車たちが橋を止まりそして歩いている。
この大きな川のその照らされた輝きが、まるであのときの真珠のようだ。
思えば、この公園は俺と丹生谷の思い出の地だ。
俺の部屋にあったマビノギオンを償却するためわざわざこの公園近くの広場で薪をした。
それからこの場所にはよく丹生谷も部活動の一環としてよく行っている。
そして部活と称して毎回皆と笑顔で過ごした。
俺は緊張のあまり太陽の方向を向くと、太陽の落ちる空が薄く黄色く染まっていくのが分かった。
さっきまで白かったのに。俺達の顔を少しだけ金色に変えていく。
5時か。
勇太「あの///」手ギュ
丹生谷「......」手ギュ
勇太「綺麗ですね。川の光」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「うん......」
勇太「ぷっ。もうやめよう///」
丹生谷「うん///」
勇太「きれいだよな///」
丹生谷「うん///」
勇太「......///」
丹生谷「......」
勇太「......(無言が辛い......)」
丹生谷「......///」手ギュ!
勇太「あ......///」
丹生谷「富樫君。なんで、さっきと違うんだろうね」
勇太「......」
丹生谷「すごく......分からないの///......分かる?」
勇太「(このときめき、胸のドキドキ......///)」
丹生谷「......」
勇太「(話せないよ。目を向いて、そしてくだらない話なんて、今の丹生谷の前では、できっこないよ)」
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