丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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6: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 19:12:11.04 ID:YDitP8hM0
丹生谷「宿題で思い出したんだけど、明日明後日やろうと思っても当日やらないわよね」
勇太「いざやろう!と思ったら無性に掃除がしたくなったり!」
丹生谷「あるある〜!」
勇太「あれなんでだろうね?」
丹生谷「自己啓発書読んで、うおー!俺なら世界を変えられる!と思っても、明日その気がすっかり消えてたのに似てる」
勇太「分かる!分かる!分かる!あれ深夜テンションかな!」
丹生谷「私ね、勉強も並行して行ってるんだけど、教科書に一単元2ページじゃなくて、
3ページで一区切りされてるのを見ると、
できない罪悪感の重さからまぶたが重くなって寝てしまうのよ!翌朝見ると頬に肘の赤みがくっきり!」
勇太「あはははは/// あったあったあった!ちょっと仮眠すると3時間ぐらいぐっすり」
丹生谷「それ自制心弱いわよっふふ!夏休みの夜ってよくない?深夜まで寝ても何時でも起きていいもん」
勇太「あれはゲームし放題の特権だよな!
目覚まし時計の鳴る前に脅されたように目が覚めて心臓がバクバク鳴るのが耐えられないんだよ!」
丹生谷「なんで分かるのー!!?胸がキュッと痛むと吐き気がしてくるのよ!
夜ラインしてるからなんだけど。あ、そうそう、ラインで既読ついてないと不安になるわよね!」
勇太「友達だから返信しなきゃって切羽詰まって、まるで囚人のように既読がついて返信をもらうまで疑心暗鬼になる......」
丹生谷「ほんといやよねー!時間帯考えて寝かせてほしい!しなかったらはぶりとかしてくるって聞いてるからねー」
勇太「これだから人間関係は!」
丹生谷「わしらは老害になったのぅ」
勇太「ははは!!」
丹生谷「はははっ あ、車内車内!静かに」

丹生谷「富樫君、宿題や勉強を一人でやると寂しくなるのよね」
勇太「まぁな。友達いても夜には一人になるけど、やってる最中に周りが気になっちゃう」
丹生谷「でしょー!電話やラインで人の声が聴きたくなるのよ」
勇太「だよな!俺もまとめサイトで有名人が叩かれてるコメント見て安心するよな」
丹生谷「えっ......。それ富樫君だけじゃない?見てるんだ。 キモッ......」
勇太「(なんで辛辣な結果になるんだよ......)」

勇太「丹生谷ってコツコツ派?テストの2,3日前で徹夜する派?」
丹生谷「徹夜でできるとか頭どうにかしてるわよ!一週間前よね!」
勇太「え......」
丹生谷「えっ?」
勇太「テスト一週間前になるとさ、とうとう来るんだーって恐怖心とワクワク感でドキドキするよな」
丹生谷「わかるわー!そのために1日は24時間しかないから1ページでもやっておこうという気になって借金を減らすのよねー!」
勇太「へっ......?逆だろむしろ。
怖いから何もしなくて2,3日間近に火の車になりながらやり遂げるのがいいんだろ!罪悪感でするゲームが乙な味」
丹生谷「はぁ!?意味わかんない!?2,3日で終わるわけないじゃない!!!」
勇太「一週間を勉強に捧げるほうが気が狂うだろ」
丹生谷「そうやって小鳥遊さんの勉強アシストできないでしょ!」
勇太「教科書パラパラめくるだけで1日10分だろ!それで頭に入るじゃんか!」
丹生谷「入らない!少な!」
勇太「勉強は時間じゃない!質だ!」
丹生谷「そんなんだから小鳥遊さんを理詰めで攻略しようとするんでしょ!」
勇太「うっ......」

丹生谷「あと1駅ね」
勇太「ああ、疲れた。こんなに盛り上がれるとは思ってなかった」
丹生谷「そうね......」
勇太「夏休みの宿題って無駄だよな。あんなに量があって。ただ書き写す苦行で頭に入るかよって。ははは」
丹生谷「まぁ富樫君だからじゃない......」
勇太「......。あのさあのさ!!!授業に眠たいときにテスト出すぞと言われると目が覚めるんだけど、その内容覚えられてなーい!」
丹生谷「そういうのをバカって言うのよ。寝る人いるの?」
勇太「うっ......。えっと、えっと。作者の気持ちをさあ、考えろって言われても、あんなの無理だろ!エスパーか!!!!!」
丹生谷「問題文見なさい。富樫君って、意外に「バカ」だったのね。見直したわ」
勇太「(なんで一度話題が終わったものを続けると冷めた目線で見られるんだろう......)」


丹生谷「あ、着いたわ。出ましょう」
勇太「どこに行くんだよ」
丹生谷「それぐらい事前に調べなさい」
勇太「(無茶ぶりだ......)」




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