丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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5: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 19:10:03.49 ID:YDitP8hM0
第2話「お誘いに行けない恨みと悲しみ」


勇太「切符売り場だけど〜何買う?」
丹生谷「そうね〜決めてなかったのよ」
勇太「思い切って大阪なんかどう!?」
丹生谷「とがしくん!!!遊びに来たの!?」
勇太「ひ!?(まーた怒らせてしまった!)」
丹生谷「この近くにしましょ」
勇太「ああ」
丹生谷「それに、大阪まで電車代高いじゃない」
勇太「(なんという現実的......)」


電車

勇太「(人は多いけれど満席ってほどじゃないな。休日なのにラッキーだな)」
丹生谷「あそこ座りましょ」
勇太「ふぅ......」ドスッ
丹生谷「ん......」ドスッ
勇太「こっからあそこまで2駅?」
丹生谷「3つ挟んでたと思うわ」
勇太「......」
丹生谷「......」
勇太「(会話が続かねぇ......)」
丹生谷「ねえ富樫君、普段小鳥遊さんとどんなことしてるの〜?」
勇太「言うわけないだろ」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「ねえ聞いてほしいんだけど。数学に空集合(∅)ってあるじゃない。論理学の。
私当時教科書の意味もわかんなくて友達に聞くとね「そんなことも分からない?」って言われたのよ!!ひどくない!?」
勇太「なんだよ。空集合も知らなくて数学やってたのか」
丹生谷「はぁ!!!?あんたにだけはバカにされたくないわよ!!!これひどいでしょ!」
勇太「空集合って言ったらあれだろ、A∪BどころかAかBにすら当てはまらないグループ」
丹生谷「なんで当てはまらないのに書く必要あるの!?いらないでしょ」
勇太「それは......」
丹生谷「よね!富樫君!」
勇太「あてにすんな」バシッ
丹生谷「いたっ!セクハラやめて!セークーハーラ!」
勇太「やめろって....../// お前もしかして数学苦手?」
丹生谷「....../// うん......///」
勇太「プププっ」
丹生谷「笑うな///」
勇太「数学得意な友達、優しい友達に教えてもらえばいいだろ」
丹生谷「その対象が言って来たのが問題なのよ......。あ〜あ、
富樫君みたいに夜付きっきりで数学教えてもらいながらデートできるラブラブな人がいたらなぁ!!!」
勇太「んなことしてないだろ/// 大声やめろ/// 塾に行けばいいだろ」
丹生谷「......」
勇太「......」
丹生谷「私には教えないで、小鳥遊さんには教えるんだ」ボソッ
勇太「えっ......///」ドキッ
丹生谷「死ね」
勇太「なんだよ......本当に知識ほしいだけか......」

勇太「(丹生谷か......。どんな話題欲しがるのか分からん)
あのさ、丹生谷。今日8月30日だろ。旅行行った?」
丹生谷「いやあいにく今年と来年はいけないのよ。マジ悲しい。花火見たかった。
1日中友達と会わずに引きこもるなんてニート!私ニートだったの〜」
勇太「勉強?」
丹生谷「そうよ〜。なんか時代が増えるたびに受験勉強量多くなってない!?
でね、やること多くて、将来のこともあるしひたすら勉強よ」
勇太「あ〜俺達はそうだよな。宿題はもうやった?」
丹生谷「いや」
勇太「え......?」
うそだろ......。あの丹生谷が、宿題を日付単位でコツコツ片付てそうな完璧超人に見える丹生谷が、夏休みの宿題も終わってない!?
丹生谷「本当は今日終わらせたかったんだけど、だ―れかさんのせーで時間が取れなくなったの」
勇太「(え、俺の責任かよ......) その、ごめん」
丹生谷「まぁいいわ。だいたい終わってるし、明日ガッツを組めば一瞬で終わるわ」
勇太「(キャリア命にかかってる丹生谷に責任負わせたって責任重大だよな)」
丹生谷「その代わりおごってもらうからね!」
勇太「(宿題ができてないって、まるでハルヒのエンドレスエイトみたい!)」ププッ
丹生谷「え!!なになに!?」
勇太「いや、なんでもない......」
丹生谷「はぁ!?」
普通の友達に向かってオタク知識で盛り上がりたいけど怖くて勇気がでない......


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