38: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 20:20:06.06 ID:YDitP8hM0
勇太「もうすぐ8月の終わりだよな。早いな〜」
丹生谷「7月よりましだけどまだ暑いわよね」
勇太「一日中冷房つけっばで体がだるいんだよ」
丹生谷「スーパーから出たあのもわっとした感じ、きもいよね〜!」
勇太「あ〜あるな!あまりの暑さに出たくなくてスーパーにいったら無意識に魚や肉のコーナーで涼みたがるとか!」
丹生谷「そうそう!暑いわよね〜!汗臭くなるし終わってほしい!」
勇太「洗濯物が乾きやすいっていう点で8月は良いんだけどな。
それが終わったらもう文化祭だろ、体育祭だろ、すぐ冬になって、いよいよ受験。
1月1日の1年を見る気の遠さはいずこへ。あーあ、楽しい時間がほしいなあ」
丹生谷「あったあった!春にね、夏服の準備しようって思っていたときの1年開くと、
お気に入り着られなくなったときの、あのムカつきようほんといやね!」
勇太「そうだそうだ。それで無駄になったなあ。
そうだ、夏って脂肪を隠せないから早く過ぎ去ってほしいよな」
丹生谷「へえ」
勇太「ちゃうわ!あと4か月、いや3か月で急に寒気くるなんて信じられないよな。
外行くとまだ暑いけど、信じられない」
丹生谷「早いわね。12月ねえ。来てほしいけど来てほしくないというか。はぁ......。
あ、クリスマスといえばね、すごいもの見ちゃったのよ」
勇太「んっ?」
丹生谷「ドイツクリスマスマーケットっての。大阪の梅田の近くのやつ。知らない?」
勇太「え、なにそれ?」
丹生谷「なんかねなぜか大阪のしかも中央の駅の近くなのにねドイツっていう謎の国チョイスで、
ドイツ出身の食べ物とか文化の交流があるのよ。ソーセージでしょ、フランクフルトでしょ、ビールでしょ。お土産とか。
出店みたいな形式で食べるの。それがクリスマスの日に出されるって」
勇太「へえ、すごそう」
丹生谷「ビールも売ってあるわよ?しかも本場のやつ。一気する?ふふっ」
勇太「おいっそれ知ってて言ってるんだろうな!?まさか......お前!?」
丹生谷「うそうそ。冗談〜。で、私数年前に行ったんだけどすごかったのよ!
夜暗くて人もいっぱいて、友達に誘われたんだけど、巨大なクリスマスツリー輝いてて、
私の身長の百倍ある木に、靴下の飾りつけもてっぺんのスターもライトで光っててね、
私思わず手袋を合わせて目もキラキラしちゃったの!ほんとすごかった!」
勇太「へえ。六花と行ったら喜びそうだな」
丹生谷「はぁ。綺麗だったなぁ。もうすぐ大学あるだろうけど、
ここ離れちゃうかもしれないからそれまでに1回見ときたいわね」
勇太「丹生谷って彼氏いるの?」
丹生谷「え......。な、なにを言ってるの!!!バカじゃないの!!」
勇太「いや、開催される日があれだろ。12月の24日といえば、あれじゃん」
丹生谷「あー、彼氏といるラブラブイベントってやつ?興味ないのよね〜。
普段からイチャイチャできないくせに24日だけ神聖な愛を抱くなんて無理よ無理。
そんなの毎日できるじゃない!一日一日を大事にしないさいよメメントモリ精神よ!変よ!
マスコミは恋をする人の気持ちが分かってないの!!!!
イベントにたかって告白するバカいるけどぜっったいお正月で破局するって!!できなきゃ私が呪ってやる!」
勇太「言いすぎだよ......。目が本気......」
丹生谷「じゃああんたら二人はすでにカップルだから祝い殺してあげようか?」
勇太「なんでそうなる!嫉妬で死にたくねえよ!」
丹生谷「ふふふっ。ん〜と、あ、いないわ。そうね、誰と行こうかな......」
勇太「よかったら俺と一緒に行ない?」
丹生谷「えっ......?」
勇太「嫌じゃなかったら。こんなイベント皆で楽しんだ方がいいじゃん。
俺だけじゃなくて六花と一緒に夜のクリスマスの飾りつけも食事もわいわいして、
くみんも、凸守も、七宮も、みんなで一緒にさ。楽しむんだよ。
格別部活の時と変わらないかもしれないけどさ、でも楽しいなって思うんだ」
丹生谷「わ、私は......極東魔術なんたらに入った覚えはないけど」
勇太「えっ?もうお前は入部届だしただろ?」
丹生谷「あれは......」
勇太「もうこんなことないかもしれないからな......。来年にはくみん先輩、卒業するんだし」
丹生谷「......」
勇太「もし時間あるなら、12月23日でもいいから。今年行こう?」
丹生谷「......。嫌よ。そんな気遣いだなんて」
勇太「別に気遣いって!」
丹生谷「ごめんなさい。私そういうの嫌いなの。小鳥遊さんも中坊も憧れの景色に面倒見るの嫌なの。
それにくみん先輩がかわいそうってそれ富樫君の感想じゃん。他でやって頂戴よ」
勇太「違うって!」
丹生谷「富樫君のこと嫌いになりそう」
勇太「......。ごめん。ただ楽しいってだけじゃダメなのかな......」
丹生谷「もうすぐクリスマスなのよね......」
勇太「うん......」
丹生谷「......」
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