丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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26: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 19:55:00.20 ID:YDitP8hM0
勇太「あ、あそこのラーメン屋ってどうだ?小規模で空いてるぞ!ほら安いし!」
丹生谷「は? やだ〜。化粧落ちるんだけど〜。
まさか知らないの?ああ知らないわよね!ごめんね!それに何あのきったない店!」
勇太「そ、そうだよな!!あんなの滅びるべきだよな!ごめんごめん。発声練習でつい」
丹生谷「にんにくの入った料理をデートに誘うとかほんとデリカシーないわよね。
喋ったら口からにんにくのイメージがぷ〜んって飛ぶのよ。ぷ〜んって」
勇太「そ、そうだよなあ!!すまん寝ぼけてた!!!」
勇太「あ、あそこなんてどうですか!魚屋さん!おいしそう〜!」
丹生谷「私今そんな気分じゃないんだけど〜」
勇太「あ、実は俺もそう思ってたんだよ〜!気が合うよなははっ!」
勇太「あそこにおいしそうなハンバーグが!」
丹生谷「あ、そうそう!」
勇太「はい!!!」
丹生谷「煙付くのが最高に嫌なのね。おニューの服着られなくなっちゃう」
勇太「はい......」
どれならいいんだよ!
勇太「じゃあえっと、焼肉屋さん!」
丹生谷「バカにしてるの?」
えっ......。ジューシな感じで国民誰もがうまいって言いそうなのになんで?
食うとしてもスタイルいいしデブじゃないと思うんだけど。なんで丹生谷は、にぶ......!
勇太「あっ、丹生谷(にぶたに)ってだけに、ぶたって言われるの嫌なのか? あっ! ははははっ!!!」
やばい。体の生理的な動きに耐えられず思わず吹き出してしまった。
いけないと思ったのはその後のことだ。ああ......やっちゃった......。
丹生谷は生きる気の死んだ殺気を醸しながら冷たく俺の方をじっと向いている。アワワワワワワ!!!!
丹生谷「帰る!」
勇太「やめてやめて!もっといいのあるぞ!おごるからー!やめてください!金輪際の全てをおごりますから!」
丹生谷「私今傷ついたの!とっても泣きそうな気分なの!!
......あ......わかったぁ.......。そんなので私を癒すつもりなんだ?きもーい、さいってー......」
勇太「ごめんごめんごめんごめん!!本当にごめんなさい!もうしませんから!」
丹生谷「はぁ......。で、アイデアなし?」
さすがに名前をバカにするってやっちゃいけなかった。ガチで反省しよう。すまない。痛恨のミス。
丹生谷「あっ。ねえ、あそこにパスタ店あるじゃない〜!?行ってみない?行こ行こ!」
なんで何で急に元気になるんだよ!拍子が狂い丹生谷の思考回路に追いつかない。
刹那の間バグって答えないでいると丹生谷の顔つきがまた静かに暗くなってきた。
勇太「うん行く行く!」
かくして俺たちはイタリアンレストランに行くことになった。丹生谷と手を繋ぐ。深く熱く。
さっきの嵐はどうやら晴れてきたようだ。俺にも安堵の環境が訪れる。ふう。
丹生谷「ねえ〜富樫君!ひとつ言いたいことがあるんだけど」
勇太「なに?」
丹生谷「あのね!あのね!すごく言いたいの!」
勇太「うん!!」
丹生谷「デートのお約束条項その3 察し悪い」
勇太「.......。ごめん......。夕方までに治す」
丹生谷「もうしなくて十分よ。あんたなんかに、ぜ〜〜〜ったい、無理だから!私が保障してあげる!
離婚する原因にもなるのにドハマりしてるし、もう救いようがないわよ」
勇太「ごめん必ず丹生谷を見返すほど成長するから!夕方までにさ!やってもらえば絶対!」
丹生谷「無理無理。諦めなさい。地に落ちて」
勇太「う〜ん性格だからな〜やっぱ無理か、がっかり」
丹生谷「でもそこもいいじゃないって思うのよね。なんというか。ふふっ」
勇太「えっ?どこが?」
丹生谷「......」
勇太「どこが?どこが!!?」
丹生谷「教えてほしい?」
勇太「ほしい!ほしい!」
丹生谷「ふふっ。それは......な・い・しょ!」
勇太「教えてくれよ〜!」



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