丹生谷「勇太をなんとしてでも独占したい!2」
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107: ◆pkD6GEA.uY[saga]
2018/08/29(水) 23:05:51.11 ID:YDitP8hM0
勇太「さて、今何時だ?」
丹生谷「今、あ、もう5時55分......」
勇太「俺達、お別れだね。仮デートの終わり」
丹生谷「そうよね......」
勇太「あの!俺楽しかった!!!
丹生谷からデートの作法とか、ハプニングとか、今の禁断の愛とか!色々あった!」
丹生谷「私も〜、たこ焼き食べた富樫君とか、
一緒にもぐらたたきしたとか、パスタで恥をかいたけど、今じゃ、いい思い出になってる......。あっ」
勇太「丹生谷!?」
丹生谷「大丈夫よ!泣かない!」
勇太「ごめんな。俺......丹生谷のこと......。ううん。言わない」
丹生谷「そう。家で待っているんでしょ。でも、ありがとう。分かる......」
勇太「うん......。
ダークフレイムマスターとモリサマーの上位世界で繋がっているから、胸に痛いほどズキズキ来てる......!」
丹生谷「......。ねえ、私、今日よかった。大丈夫よ。私、泣かないから」
勇太「俺もだ。最高に」
丹生谷「私ね。人って常に無関心で、常にマスクしてるものと思ってた。
自分が排斥されたくないから他人に同調して、そうじゃないやつは淘汰される。
自分が将来プロ選手やお姫様になれると思ってたのに気づいたらそれはさら地で怖かったの。
叶えたい望みを持つ、それは罪だって。そんな怖い人たちと一緒にいたくないけど、そうじゃないと生きられない。
私、無理して生きてきたのかもね。
でも富樫君は夢を見せてくれた。私をお姫様に仕立て上げてくれた!!!嬉しかった!!!!!!
子供のころ思った幸せに帰った気分で、童話の世界に帰ったみたいで、嬉しかった。
これが私の理想......。お金だけじゃなかったのね。
私、この世界が間違っていると思う。
彼氏ってこんなに笑って愛されて奇跡に近いものなのに、
いつの間にか経験人数とか道具みたいに扱われて、私、そんな世界、いやよ!
富樫君は富樫君だもん!!!富樫君の代わりはいないの!!!もっと一緒にいたい!その気持ちは誰にも取られたくない!!!
今日デートで何回笑いあえて、何回怒れたのか。過去を思い出すだけで辛い気持ちに苛まれる。
でも幸せだった。まるで幻のよう。これが恋なんだね。
奇跡に近い現実なんだね。足が浮くほど軽いの。私って今いないんじゃないかしら......。
もう夕日が落ちて夜になる。私達の時間が幻に変わる。
だけど富樫君の頬の温かみ、一生忘れられないから!こんなに好きなってしまって!!
富樫君は私を照らす希望の光。私の王子様にふさわしい人。
私、後悔しない。
遠く離れてどこか行ったってこんなに素敵な人がいること、おそらく死ぬまで覚えられる!
私は大人になったら、お金とか地位とか性欲のために生きる汚い人間になると思う!
だけど今日があったから!希望があるとまた信じられるようになった!
この世界、この夕日、このベンチ、大人になっても大好きだった証拠になる。
こんなに愛してくれて、ありがとう!ありがとう富樫君。最高のプレゼントになった!
望みをかなえてくれてありがとう......!私の大好きな王子様!!!!!!!!!!」
勇太「......」
丹生谷「ありがとね///」
勇太「......」
丹生谷「.......」
勇太「俺......つくづく悪いことしちゃった。誘わなかったら」
丹生谷「いいのよ」
勇太「俺も!」
丹生谷「うん」
勇太「丹生谷がかわいいと思う!茶髪の髪がかわいいだろ!目がくりくりしてかわいいだろ!
触ったらすっとしそうな高そうな鼻がかっこいいだろ!そのくせすぐ赤くなるほっぺがかわいいだろ!
だ液すらもかわいいと思えるぷるんとする唇が大人っぽいだろ!肩も柔らかくてかわいいし、胸は大好きで!」
丹生谷「くすっ///」
勇太「すらっとした腰つき見惚れるほど好きで!
お尻とふとももがむっちりでかわいくて!足はすらっとしてるほどかわいい!」
丹生谷「あはは/// うん///」
勇太「怒った顔もかわいい!情に流されて釣られて怒った顔もかわいい!
泣いた顔もお姫様みたいで超かわいい!!!!
かわいいっていったらほんとうにかわいい!!!大好きなほどかわいい!!!
恥をかいている姿もじっと見ていたいほどで!
宝石にきらきら目を輝かせる丹生谷も!公園の土の上で踊る丹生谷も!
鍵をロックしたときのかわいさを例えられないほどかわいい!
何もかも全部全部全部かわいいーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
地球上で一番かわいい!!!!!!!!!!!!!」
丹生谷「くすすっ///」
勇太「でも何よりも」
丹生谷「......」
勇太「俺を誘ってくれるような、子供のように許して慰めてくれる優しい丹生谷が、嬉しかった......」
丹生谷「うん......。ちょっと目が」くしくし
勇太「はぁ......。はぁ......。はぁ......」
丹生谷「私のことずっとかわいいって言ってほしいって言葉、覚えてくれたんだ......。
なんだ、記憶力いいじゃない......。ごめん見ないで」
勇太「......(俺は泣かない。泣きたくない......)」


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