学年主席の女子高生「私があなたに告白の仕方を教えてあげる」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/28(火) 22:40:48.77 ID:hwnXhZn00
「やっぱり、美味しいわ」
「それなら、良かったな」
「ほろ苦いけれど、とても甘いところが好き」
「……気に入ったようで、何よりだよ」

懐かしい味に舌鼓を打ち、喉を潤していると。

「タイムマシンって、作れると思う?」

ガリ勉が、いきなりおかしな質問をしてきた。

「なんだよ、いきなり」
「あなた、理系でしょう?」
「高校生に聞く質問じゃねーよ」
「単純に所感を知りたいだけ」

俺は今でも馬鹿だけど、少しは知識があった。

「まあ、不可能ではないだろうな」
「ほんと?」
「ただし、莫大なエネルギーが必要だ」

途方もなさすぎて、具体的な数字は知らない。

「でも、俺は……戻りたいと、思ってる」

非科学的な内心を吐露すると、断言してきた。

「戻れるわ」
「は?」
「時間は、巻き戻せる」
「どうやって?」
「簡単よ。同じ状況を、再現すればいい」
「同じ状況を再現する?」
「ええ、そうすれば、去年と同じでしょ?」

なるほど、それは盲点だった。観点が違うな。

「その為に待ち合わせ場所に来たんでしょ?」
「いや、俺は別に、なんとなく……」
「それなら尚更、運命的な邂逅ね。素敵だわ」

流石は文系。まるで物語のような解釈だった。


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