31: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/10/17(水) 12:09:24.43 ID:LmusdARSO
カットインで外の景色が挿入される。日が落ち、屋敷は夜の闇に包まれている。
門の外・庭・和風の母屋が順に撮され、最後は最原たちのいる広い座敷。辺りに散っていた彼らは部屋の中央で輪になっている。
入間「強盗って…マジかよ」
夢野「そうではないとさっきから何度も言っているではないか…」
入間「オメーは少し黙ってろ」
アンジー「もしかして、是清も強盗に捕まっちゃったのかなー?」
春川「多分ね」
最原「確かに現時点では強盗が侵入したって考えるのが妥当だと思う。でも、そう断定するには不可解な点があるんだよね」
最原「例えば、犯人が赤松さんだけを襲って夢野さんには何もしなかった点」
茶柱「夢野さんの存在に気付かなかった…なんて事は有り得ませんね。夢野さんは赤松さんとほぼ同時に悲鳴を上げていましたから」
最原「そもそも、どうして犯人が赤松さんを拐ったのか解らないし…」
春川「どうやって連れ去ったかも謎だよね。赤松は相当な大怪我を負ったはずなのに、ピアノとその周辺にしか血痕が残ってなかった」
アンジー「んー…楓、無事だといいんだけどねー」
考え込む一同。
しばらくすると、夢野が落ち付き無く身動ぎだす。
アンジー「秘密子?どうしたー?」
夢野「んあー…トイレに行き損ねていた事をすっかり忘れておったわい」
最原「もしかして、トイレの場所が判らなかったの?」
春川「なかなか帰ってこない上に、なんでエントランスなんかにいるんだろうと思ったら…」
茶柱「でしたら、転子が案内します」
夢野「…うむ。頼んだぞ」
立ち上がる茶柱と夢野。
アンジー「気を付けてねー」
茶柱「ええ、夢野さんは転子が守ります!」
茶柱たちが座敷を出る。
入間「ったく…東条は何してんだ?」
最原「ひとりで赤松さんたちや強盗を探しに行ったって、さっき説明されたよね?」
入間「そんな事は判ってるっつーの。オレ様の安眠のためにとっとと不埒な輩を片付けろっつってんだよ」
アンジー「魔姫たちは斬美と一緒に行かなくてよかったのー?」
春川「東条に頼まれたんだよ。アンタたちを放っとく訳にはいかないしね」
アンジー「ま、百戦錬磨の斬美ならきっと大丈夫だよねー」
入間「なんかオメーが言うと卑猥に聞こえるな」
最原「入間さんも他人の事は言えないよね…」
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