30: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2018/10/15(月) 08:28:06.88 ID:zkoIYrCSO
広い座敷。アンジーは最原の隣に寝そべって、彼が目を開けるのを待っている。入間は離れた所で仮眠を取っている。
最原「っ…んん…」
アンジー「おー?」
最原「あかまつさん…?」
アンジー「違うよー、アンジーだよー」
最原「ごめ…ねぼけちゃって」
アンジー「大丈夫ー?ここがどこだか、自分が誰だか判るー?」
最原「…うん、それはさすがに」
起き上がって伸びをする最原。
最原「あれ?アンジーさんと入間さんしかいないの?」
アンジー「んー、ちょっと色々あってねー」
夢野を背負った茶柱と春川が入ってくる。
茶柱「ただいま戻りました!」
アンジー「おかえりー。楓はどうしたのー?」
茶柱「その事で話が─」
夢野「んあー…なんじゃ、騒がしいのう」
茶柱「夢野さん!目を醒ましたんですね!」
夢野「転子よ、人の耳元で大声を出すものではないぞ…」
茶柱が夢野を降ろす。
春川「丁度よかった。ねえ夢野、起きて早々悪いけどエントランスで何があったか教えてくれる?」
一気に夢野の顔が青褪める。
夢野「あ…うぅ…っ」
最原「…赤松さんに、何かあったの?」
夢野「あ、赤松は…ピアノに、頭から食べられて…」
春川「……は?」
最原「あの…僕は真面目に訊いてるんだけど」
夢野「うっ嘘ではない!」
春川「埒が明かないね。最原たちには取り敢えず、私と茶柱が知っている限りの事実を話すよ」
アンジーが立ち上がり、入間の傍に駆け寄る。
アンジー「美兎ー、起きろー」
入間「チッ…んだよ、気持ちよく眠ってたのに」
アンジー「なんかねー、魔姫と転子が大事な話をするんだって」
入間「ったく、下らない内容だったら承知しねーぞ」
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