生徒会長「君の名を呼びながら胸を揉むと、すごく気持ち良いんだ」庶務「はい?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/24(金) 21:24:17.73 ID:a6hnrGwy0
「いつもすまないね」
「いえ、これも仕事ですから」

用務員のおじさんに愛想良く振る舞いながら。
俺はせっせと校庭の草むしりに励んだ。
事前に、制服から体操着に着替えている。
すぐに汗だくになったので判断は正しかった。
というか、これは果たして庶務の仕事なのか。
学校によっては、違うのかも知れないけれど。
それでも文句はなかった。気分は上々である。

鼻歌交じりに、ブチブチ草を引き抜いていく。
デスク仕事よりは身体を動かすほうが好みだ。
俺以外の役員は皆優秀で、足手まといになる。
だが、蛍光灯の交換や昇降口の掃き掃除等々。
俺にも出来る仕事は沢山ある。それをこなす。

それで少しでも会長の助けになれれば本望だ。

偽善かも知れないし、自己満足かも知れない。
けれど、それでも良かった。やり甲斐がある。
何故ならばちゃんと見返りを貰っているから。

何度でも言うが、俺はボランティアではない。
きちんと仕事に見合う報酬を受け取っている。
先程コピーしたプリントに添えられた、付箋。
そこには会長の字でコピーする枚数の指示と。

『いつもありがとう』

部下への労いの言葉が、綴られていた。

「我ながら、単純だよな」

思わず自分自身に呆れながらも、悪くない。
むしろ、単純で何が悪い。美徳だろうが。
そんな風に自己正当化出来る程、嬉しかった。

男子高校生なんてのは、そんなものだろう?


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