3:名無しNIPPER
2018/08/22(水) 18:14:29.46 ID:Lk7EkXPWO
ともかく、現世の僕とは似ても似つかない前世を与えられたせいで、僕は苦悩している。
今の僕を振り返ると、前世がそんなに優れていた人物だとは思えなかった。
幼い頃は、それを主張したこともあった。けれども、「前世書が嘘を書くはず無い」と、妄信者たちに跳ね返されるだけだった。
立派な前世書というのは、それだけで1首のステータスだ。少なくとも、今生の成功には大きく役に立つ。それが僕でない、前世の誰かのおかげであっても、功績は僕のものとして評価される。
盗っ人猛々しいが、僕だって望んでそうしているわけではない。
僕自身は大した人間じゃ無いのに、僕を過大評価する人は山の数ほどいる。そしてその根拠は、僕じゃなくて僕の前世なのだ。
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