90:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:58:17.03 ID:+K74wEm20
ダイヤ「(差し違えることも出来ず……ここまで、ですか…)」
91:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 00:59:38.48 ID:+K74wEm20
ダイヤ「ルビィ…!?あなた何を!?」
ルビィ「ルビィに力は殆ど残ってないけど…こうして口から…体の中を直接掴めば…っ…少しは…力が通るからっ!」
92:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:04:24.34 ID:+K74wEm20
ダイヤ「…分かったわ、ルビィ」
力の過剰行使で手の感覚が潰れて来ている。それでも痺れた掌に力を込め、短剣を深く、深く突き立てる
93:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:06:10.77 ID:+K74wEm20
「ァォ…!……ァ………!……」
「……………………」
94:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:07:18.10 ID:+K74wEm20
ルビィ「こんなに血が出てたら…もう絶対助からない、自分の事だから分かるよ…」
ダイヤ「し、しかし……!」
95:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:08:11.34 ID:+K74wEm20
ルビィ「ルビィね…ずっと怖かったの、悪霊さんだからって、直接じゃないからって…魂をずっと壊し続けるの…なんだか人殺しみたいで、怖かった」
ルビィ「でも、やらなくちゃいけないことだった…お姉ちゃんが教えてくれた」
96:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:08:51.85 ID:+K74wEm20
結局の所、どれも私の甘さが引き起こしたのかもしれません
事の重大さを察知し、もっと早く手を打たなかったこと
97:名無しNIPPER[saga]
2018/08/17(金) 01:09:32.23 ID:+K74wEm20
ルビィは死ぬ間際もその様相とは裏腹に、辛い顔を一切見せず静かに息を引き取りました
最後まで、私に気を使ったのでしょうか、今となっては知る術もありません
98:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:10:27.55 ID:+K74wEm20
しばらくすると、ルビィの胸から何かが、競り上がる様に出てきました
ばくり、ばくり。ゆっくりと鼓動するかのように大きくなりながら“それ”は真紅の宝石の形となって姿を現しました
99:名無しNIPPER
2018/08/17(金) 01:12:14.93 ID:+K74wEm20
ダイヤ「………結局私は最後まで、あの子の事を何も分かって…いませんでしたね」
私は、少しの間の後、躊躇することなくその魂を包む様に手の内に収めます
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