海未「『ひとりぼっち』の、君となら」
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144: ◆tHYtfyUBW.[sage saga]
2018/08/15(水) 17:02:55.08 ID:L0ciGIt40
海未「え?」ポカーン

肩透かしを食らったような感覚に、開いた口が塞がらなくなる。

海未「じゃ、じゃああなたはその口みたいなものに食べられているはずでしょう!?それに能力が何なのかも解らないし…」

希「能力は家の焼け跡で目が覚めたら使えるようになってたんよ。負ったはずの火傷もある程度消えてるし、不思議な話やね」

海未「そ、そのぱっくり開いた口ってものは何だったんですか?」

希「それも姿を見ただけで、その後の記憶が何にも無いんや。恐らく飲み込まれたんやけど、助かったのはウチだけやし、一体何がどうなってこうなったのかは、よう分からんよ」

海未「なるほど…ってことはあなた達も案外よく分かっていないということですか」

希「うん。もちろん、お姉ちゃんの持ってた情報も含めて、調べられる限りのことは調べているつもりや」

海未(しかし、私がこちらの世界に来たときも、何か口のようなものに飲み込まれています。では、『夢』の外にも『夢』の中にも同じものが存在しているという事ですかね?)

海未「他の二人はどうなんですか?凛や花陽もその『大きな口』に飲み込まれたって言っているんですか?」

希「凛はまったく同じものを見たって言ってたけど、同じように記憶がないみたいや。花陽は川で溺れて以来らしくて、見たかどうかも曖昧みたいやね」

海未(それでは、穂乃果が能力者ならば、三人と同じことが穂乃果にも起きていたと考えられますね)

海未「今までの話をまとめると、あなたたちの言う目の能力は、死ぬ直前に見た『大きな口』が原因だと私には思えます」

希「ん〜…。あとなぁ…」

海未「?」



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