智絵里「うさぎさんにチョップしたらタイムスリップしてしまいました」
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◆vNoifR2vNc
[saga]
2018/08/15(水) 12:30:42.70 ID:2c4OR7u90
気づくとそこは、昼間のうさぎカフェでした。
窓から差し込む光と、気持ちいいくらいの真っ青な空。
抱きかかけていたうさぎさんは、ぴょんと跳ねてかごの中に戻っていきました。
わたし――帰って、きたんだ。
P「起きたか、智絵里?」
ぼんやりとしていると、横からプロデューサーさんの声がしました。
未来では死んでしまったけれど、今はしっかり生きていることに、安心が広がります。
……そういえば、プロデューサーさんとわたしは、未来で、け、け、けっこ……
ふとそんなことを思い出して、考えただけで、顔がかーって……
智絵里「は、は、はいっ。ぷ、プロデューサーさん」
P「おお、それはよかった。とこ……、……ほが、……て、……くま……だ」
こうなっては、もう緊張で、プロデューサーさんが何を言っているかわかりません。
あわてる頭では何をどう返せばいいかわからず、言葉が出ませんでした。
P「……智絵里?ずっと黙ってるけど、どうか、したのか?」
智絵里「え、え、っと、あの!えぇと……その……」
プロデューサーさんは、わたしの顔を心配するように覗き込んできて。
さらに距離が近くなって、ぐるぐるする頭で、わたしは――
"俺に頼って、甘えてもいい、何でも言ってくれ"
なぜか、未来のプロデューサーさんの最後の言葉を思い出しました。
智絵里「あ、あの!撮影で疲れてしまったので……あ、あまいものが、たべ、たい……です……」
耳からも蒸気が出そうなくらい熱い頭で、わたしはそう言っていました。
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