40:名無しNIPPER[sage]
2018/08/15(水) 12:25:21.84 ID:TejnHRCr0
友希那「そうだ。おやつを持ってきたの。食べるかしら?」
蘭「にゃー」
友希那「そう。それじゃあどうぞ」
蘭(言葉は通じてないだろうに、湊さんは頷いてあたしにチューブのような袋をこちらに差し出してくる)
蘭(人として猫の食べ物を食べるのはどうなんだろう、という気持ちがなくもないけど、今のあたしは猫であってこれは夢の中だ)
蘭(些細な悩みは捨てて、大人しくそれを頂くことにした)
友希那「食べ方、分かるかしら? ここから中身が出てくるから、口をこう、ね?」
蘭(湊さんは身振り手振りで食べ方を教えてくれる。それに鳴き返すと、『伝わって良かった』と笑顔を浮かべた)
蘭(そして湊さんの見よう見まねで差し出された猫のおやつを口にする)
蘭「にゃっ」
蘭(正直なことを言うと、ものすごく美味しかった)
蘭(思わず差し出されたそれにがっついてしまう)
蘭(ふと湊さんを見上げると、ものすごく慈愛に満ちた表情であたしのことを見つめていた)
蘭(……なんていうか、湊さんもこんな顔するんだ)
友希那「ふふ、お腹が減っていたのかしらね。美味しかった?」
蘭「……にゃ」
友希那「あまり素直じゃない猫ちゃんなのね。可愛いわ」
友希那「ほら、こっちに来なさい」
蘭(促されるままに湊さんに近付くと、あたしは膝の上に抱かれることになった)
蘭(そして湊さんの手が、スラリとした指が、あたしの全身を撫でまわす)
蘭「にゃっ、にゃぁ……」
蘭(それがなんとも表現できない快感をあたしに与えてくる)
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