41:名無しNIPPER[sage]
2018/08/15(水) 12:26:04.37 ID:TejnHRCr0
蘭(モカともつぐみとも、巴ともひまりとも全く違う)
蘭(慣れた手つき、というか……)
蘭(これはもうプロの手つきだ)
蘭(猫のキモチイイところを知り尽くし、ただただ快楽を与えることに特化した、経験と技術の重なった技だ)
蘭(そう考えるうちにも、湊さんの手が容赦なくあたしを愛撫する)
蘭(背筋を、頬を、顎を、尻尾の付け根を、絶妙の力加減で撫でまわす)
蘭(足に力が入らない。姿勢を維持できない)
蘭(だるんと、湊さんの膝に全身を投げ出してしまう)
友希那「ふふふ……」
蘭(湊さんは変わらず優しい笑顔を浮かべていた。そしてその手があたしのお腹にまで伸びる)
蘭(そして自分では触れられない場所を優しくこねくり回される)
蘭「うにゃぁ……にゃぁん……」
友希那「ここが気持ちいいのかしら? ふふ」
蘭(とめどなく押し寄せる快楽の波に身体がどんどん重くなっていくような感覚がした)
蘭(このまま全てを投げ捨てて、湊さんのされるがままに任せるのも悪くない)
蘭(頭の中にそんな考えがもたげだしたところで、あたしは必死になって首を振った)
蘭(いくら夢の中とはいえど、越えていい一線と越えちゃいけない一線がある)
蘭(これは間違いなく後者だ)
蘭(後ろ髪を容赦なく引いてくる快楽の波に抗い、あたしはなんとか立ち上がる)
友希那「あら……あまり気持ちよくなかったかしら」
蘭「にゃー」
蘭(気持ちよすぎてダメなんです)
蘭(伝わらないであろう気持ちを鳴き声に込めて、あたしは湊さんに尻尾を振る)
友希那「そう。帰るのね。またどこかで会いましょう」
蘭(湊さんは微笑み、手を振ってきた)
蘭(それに一瞥をくれてから、背を向けて家路を辿るのだった)
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