30:名無しNIPPER[sage]
2018/08/15(水) 12:16:57.71 ID:TejnHRCr0
つぐみ「撫でても逃げないかな?」
モカ「だいじょーぶじゃない? 猫ちゃんの方からこっちに来たんだし〜?」
つぐみ「じゃあ……ちょっとごめんね、猫ちゃん」
蘭(つぐみはそう言って、身を屈めてゆっくりとあたしに手を伸ばしてくる)
蘭(普段は小さな女の子という印象だけど、今の猫の状態だとそれはとても大きなものに感じられた)
蘭(だけど怖さはなかった。つぐみなら優しくしてくれそうだし、まぁいいか、なんて気持ちであたしは少し頭を下げる)
つぐみ「わー、すっごいモフモフしてる」
蘭(優しさを感じられる声が頭上から降り注いでくる)
蘭(つぐみの手はその声の調子に似て、とても優しかった)
蘭(私の耳と耳と間、頭のてっぺんを軽く撫でた後に、柔らかな動きで背筋全体を撫でる)
蘭(その心地いい感触に思わず喉が鳴ってしまった)
つぐみ「あはは、ゴロゴロ言ってる。可愛いなぁ」
モカ「人懐っこい猫だねぇ」
つぐみ「ね。モカちゃんも撫でてみれば?」
モカ「んー、モカちゃんは遠慮しとくよ〜。猫さんだってそんなにたくさん撫でられたらいやだろーし」
つぐみ「あ、そうかもね。首輪してないし、ノラ猫だろうし」
蘭(別に遠慮することないのに)
蘭(たまに変なところで義理堅いというか、遠慮するんだよね、モカ)
蘭(……あたしの方から身を寄せてみようかな)
つぐみ「うん? どうしたの、猫ちゃん?」
モカ「おやぁ?」
蘭(つぐみの手から離れ、立ち上がったままのモカの足に身をすり寄せる)
蘭(モカのすべすべした足首の感触がちょっと気持ちいい)
157Res/161.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20